▼『月刊Hanada』2019年7月号
日本は今、「お笑い恐怖社会」(小川榮太郎)
私にせよ、他の論客にせよ、朝日主導の報道スキャンダルを告発し続けているのは、安倍氏を養護するためのプロパカンダではない。主題は、安倍総理や安倍政権の擁護ではない。
繰り返し書いてきたが、「首相の疑惑」という明らかな嘘で、世論を誘導するのは、国民主権の重大な侵害、妨害だ。事実に基づかぬ大量の情報で主権者の政治判断を誤らせることは、日本国憲法における最大級の立憲破壊事態なのである。同じことが起きれば、安倍政権だろうと鳩山政権だろうと、我々言論人は立場を越えて、マスコミによるプロパカンダの野放図な暴走を告発しなければならない。
話は、政権擁護や政権批判ではなく、言論、情報と主権者の政治判断の間で生じている背信と破壊行為の問題だからである。
(中略)
何よりも深刻なのは、この知的道徳的な破産を日本社会が放置してしまっていることだ。野党や朝日をはじめとするマスコミのやることなすことお笑いレベルでないことはないが、お笑いレベルの国会質疑、お笑いレベルの捏造報道、お笑いレベルのロジック、お笑いレベルの事実誤認をこれだけ重ねても、日本社会は問責しない。
国会をお笑いで一年三ヵ月空転させ、お笑い新聞とお笑いテレビがデタラメで毎日国民を洗脳して安倍政権を氷漬けにしていても、日本社会はこれを容認している。
内容はお笑いだが、事態は恐怖社会そのものだ。どんな些事でもナンセンスな言いがかりでも、マスコミがニュースにすると決めれば大ニュースになり、ターゲットにされた人間や組織は大打撃を被り、誰もその被害を償うために立ち上がる人はなく、社会もこの人身御供を平然と見捨てる。
最大の人身御供は日本国民だ。
▼『月刊Hanada』2019年7月号
日本は今、「お笑い恐怖社会」(小川榮太郎)
【参考記事】
▼(政治断簡)私たちは、黙らない 編集委員・高橋純子
https://www.asahi.com/articles/DA3S13492543.html
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