カフェ・カンパニー社長・楠本修二郎氏×建築家・森俊子氏×森ビル副社長・森浩生氏×A.T.カーニー・梅澤高明氏
G1サミット2015
第13部 分科会B「2020年 NeXTOKYO~東京のグランドデザインを考える~」
東京を世界一魅力的な都市に変えよう--前回G1サミットの参加メンバーを中心に設立された「NeXTOKYO」。都市間競争が国の優劣を左右する時代、2020年とその後に向けて、どのような東京をリデザインしていくのか。文化やクリエイティビティをキーワードに、固有の魅力を活かし、世界と価値を共創する都市づくりに向けて、チームNeXTOKYOが未来の東京を提言する(視聴時間1時間14分27秒)。
楠本 修二郎氏
カフェ・カンパニー株式会社 代表取締役社長
森 俊子氏
Toshiko Mori Architect PLLC 建築事務所
創立者CEO
ハーバード大学院 教授
森 浩生氏
森ビル株式会社 取締役副社長執行役員
梅澤 高明氏(モデレーター)
A.T.カーニー株式会社 日本法人会長
パートナー(ニューヨークオフィス)
【ポイント】
・1964年の第18回東京オリンピックは、1940年に企画された幻のオリンピック抜きには考えられない。1924年の関東大震災から6年がたった頃、東京はオリンピック開催を構想。1936年に開催が決定し、安田講堂などを設計した岸田日出刀東大教授に企画を依頼したが、戦局のためやむなく中止。それ以降も、東京は長い間オリンピックのビジョンを保持していた(森俊子氏)
・戦後50年ごろ再びオリンピックの機運が高まり、岸田教授によるビジョンのもと、競技場は片山光生が設計、丹下健三が代々木競技場を設計するなど、チームワークをもってあたった。丹下健三をリーダーとする「メタボリズム」という世界的なムーブメントもその頃に生まれた。1960年には東京デザイン会を開催。世界中の建築家を招き、日本の未来を見せようというユニークな動きとなった(森俊子氏)
・モダニズムは桂離宮などの日本の伝統建築が影響を与え、西洋へ発信したもの。その後、若手の日本建築家が日本独特のものを作ろうと幅を広げた。今に残るすばらしい歴史と文化遺産が生まれたころといってよい(森俊子氏)
・当時は、人口増加・高度成長期を迎えるさなか。菊竹清訓や黒川紀章、丹下健三といった建築家が都市のありかたをどのようにデザインするかを提唱したもの。彼らが将来を見すえた設計をしていたことを記憶しておくべき(森浩生氏)
・森ビルでは、2008年から世界の都市ランキング(グローバル・パワー・シティ・インデックス)を開始。7つの分野でのポイント制で、東京は2008年から連続で4位。2012年に1位がNYからロンドンに変わった。これは、ロンドンオリンピックの一過性の盛り上がりではない。その後ロンドンは3年続けて1位の座を保持。われわれが2020年の東京オリンピックに向けてしっかり都市基盤を整備すれば、順位を上げ、維持できる可能性がある。東京の弱みは海外との交流。(森浩生氏)
・代々木体育館、武道館などといった街づくりは、50年後まで生きてきた。オリンピックの2020年を考えることは、2070年までをみんなでデザインするということ。人口増加時の建築物から東京は構築されている。現在、人口減少型の社会の中でどうすればよいか。人によりそっている感覚、「フィット感のある街づくり」、ヒューマンタッチな設計、「クリエイティブ」の力でどれだけ情報発信力を上げていくかが重要(楠本氏)
・「世界から人材・資本が集まり 世界と共創する」がNexTOKYOの目指すもの。フィットネス、クリエイティブ、インフォメーションの3つの理念で東京を再構築していきたい(梅澤氏)
(肩書きは2015年3月20日登壇当時のもの)
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