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5番目の話題に行きたいと思います。三菱商事がGEの大型風力発電を利用して、国内で3つの大きなプロジェクトをやるという話なんですが、これに実は大変な暗雲が立ち込めてきたというお話をいたします。これに関しては国内では報道されていない情報が入っております。
2月9日、東洋経済オンラインを見ますとこういう記事が出ておりました。GE三菱商事の洋上風力総取りを支えた真髄、大型風車134基を受注へ、GE幹部が明かす勝因、というようなことですけれども、この記事を見ますと、三菱商事連合による洋上風力3プロジェクトの総取り、発電コストの低減を通じて、日本のエネルギー業界に大きなインパクトを及ぼすことは間違いないと言うことなんですが、三菱商事を中心とした企業連合で、日本の大きな洋上風力の3つのプロジェクトを全部取ったということなんです。
これ大変なものだねという記事なんですけれども、これで利用するのが出力12メガワットという、アメリカのGEゼネラルエレクトリックがつくっている超大型風車ウインドタービンってやつですね。Haliade-Xという名前の超大型風車なんですけども、これは超大型台風にも耐えられるという売り込みなんです。
そして、実は振り返ってみると、2021年12月24日に発表された、日本の3海域の洋上風力発電事業者選定結果によりますと、いずれの事業でもGE製の超大型風車採用が明記されています。ということで、どの会社になっても、このHaliade-XというGEの超大型風力発電タービンを使うことになっていたというんですが、三菱商事が一番うまくやって、他の事業者に競争して勝ったということなんです。
だから、三菱商事はヨーロッパにおいて、洋上風力発電事業の経験もある云々ということが評価されたのではないかというふうに言われておりますが、ここまでは一般に報道されている話なんですが、大変なことになってきたよと。暗雲が立ち込めてきましたよ。というのは、今年の9月7日に、このGE製の超大型風車Haliade-Xが、ライバル社のシーメンスガメサ社に特許侵害で訴えられているんです。ドイツのシーメンスガメサという会社があって、これは風力発電の会社なんですが、これが特許侵害だよと言ってGEを訴えたわけです。
6月からアメリカのマサチューセッツ州ボストンの陪審団が、6月に有罪判決を下したということで、有罪判決を下して裁判長に答申したということなんですが、最終的には9月7日に、マサチューセッツ州のボストンの連邦の地方裁判所の裁判長が、有罪判決を下してるんですね。アメリカのGEに対して、今後、アメリカ国内でこのHaliade-Xを製造しちゃいけません。製造と販売を永久に禁止するという命令を出したっていうんです。えらいことですね。
しかし、マサチューセッツ州とニュージャージー州ではもう作っちゃっているわけですね。そこで今あるものを壊せというわけにもいかないんで、マサチューセッツ州に関しては、1メガワット時あたり3万ドルの特許使用料を支払えということで妥協し、ニュージャージー州に対しても同じような特許使用料を要求すると言うんですが、まだ金額が確定していないと。
このGEは、すでにこのHaliade-Xで11ギガワットの受注額を持っていると言うんですが、これから作ろうとしている時はもう作れない、作ってしまったら、しょうがないから絶対儲からないような形で特許使用料を、このシーメンスガメサに払えということになっているということですね。
ということは、日本の方を作るってのはどうなるんだと。GEが特許侵害で訴えられて負けちゃったわけです。最高裁に行きますけど決まりませんということなのかもしれませんが、少なくとも建設が始まってしまっているマサチューセッツ州に関しては、1メガワット時あたり3万ドルの特許使用料を支払うということで妥協したと。成立しているっていうんですね。
ニュージャージー州の場合も同じようなことになるだろうと。これはまだ特許使用料などに関しては、具体的な金額は定まっていないということですが、同じようなことになるだろうということです。ということは、かなりGEとしては分が悪いといいますか、裁判に負けているわけです。完全にもう作ってはいけない、売っちゃいけないということですから、これがまだ裁判継続中で、最終的には最高裁へ行くまでわかりませんよということなのか。それとももう連邦の地方裁判所で出たから、これが最終決着になるのか。そこら辺は私もまだわかりませんが、いずれにしろ、日本における三菱商事連合が受注したHaliade-Xを使う風力洋上発電に関しては、かなり大きな問題が出てくるんじゃないかなということですね。この特許問題をクリアしなきゃいけないということになります。
これだけじゃなくて、このHaliade-Xを使うということを前提で考えている、ほかの洋上風力発電プロジェクトがあれば、これも全部振り出しに戻るということになるのではないでしょうか。
私は前からこの洋上風力発電というのは、とてもうまくいきそうにないと。超大型台風に本当に耐えられるのか、あるいは耐えられたとしても、さまざまなコストが非常に高くつくのであって、一見洋上風力発電はいい考えなんですけれども、実用ができないんじゃないかなと。大規模に実用化するということはないのではないかなと思います。
GE製のタービンが問題に!競争に勝った三菱商事の前に立ちはだかる壁とは
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