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さて、8番目でこれは初めに話しちゃったんですけど、ドイツの国家大戦略の失敗ということですね。これは私が勝手に名付けたんですけど、ユーラシア枢軸というのを考えていたんじゃないかと。それは独ロ中が提携すると。3国のランドパワー大陸国家のアライアンスを作ってやると。アメリカ市場に依存しないで、ドイツはドイツとしてヨーロッパの中枢でヨーロッパを支配しながら、今支配と言っても何なんですけど、ヨーロッパで一番大きな影響力を持ちながらEUをコントロールしながら、そしてエネルギーはロシアに依存し、ロシアにエネルギーを供給させ、そして製造業大国ドイツが栄え、そしてそのマーケットはさらに一番大きな14億のマーケットがあるチャイナで儲けると。こういう図式をロシアの政財界は右と言わず、左と言わず、描いたんでしょうね。それに邁進していたけども、残念ながらそれはうまくいかなかったということです。
しかし、ポストプーチンになったら、ノルドストリームワンもツーもフル稼働するかもしれないですよ。ロシアがもう少しマシな国になって、民主化してゴルバチョフの時みたいに「やっぱり我々はヨーロッパの国になりたいですよ。ロシアもヨーロッパの東の田舎の国だけど、やっぱりヨーロッパの国なんですよ。仲間に入れてくださいよ。」ということになればこれは少なくともエネルギー源としてロシアを利用していくと。そしてロシアとドイツも、もう戦争をしない中になるという大きな構想は、ポストプーチンでは生きてくるかもしれません。
しかし、チャイナに中国共産党がある限り、ここをうまくマーケットとして利用していくという策略、戦略、これは絶対に通用しないでしょうね。中国共産党独裁体制が崩れてくれば、まだそれは別の話になってきますが、その時は恐らくチャイナ全体が複数の地域に国家として分裂していくんじゃないかなというふうに私は思います。
ともかくも1991年ソ連邦崩壊。1989年その2年前にはベルリンの壁が崩壊した。ポスト冷戦の時にやっぱりドイツが一つの構想を持ったと思うのです。これはどこかのシンクタンクがそういうレポートを書いたとかいう話じゃないですよ。ドイツの動きを見てると自ずと見えてきますよね。そういうコンセンサスが一つドイツ財界にはあったんじゃないかと思います。もう一つつけ加えて言えば、移民難民なんかをどんどん受け入れて安い労働力を常に豊富に国内に確保していくということですね。そのかわり、今までのようなドイツナショナリズムというのは、放棄する一種の無国籍企業的なドイツ化といいますか。ドイツ的な無国籍起業家とでも言ったらいいんでしょうかね。そういった構想を描いたと思うんですが、これが形を変えたナチズムと言っていいのかどうかそういうと怒られちゃうでしょうけどね。Land power alliance ユーラシア枢軸的な発想はあったんじゃないかなと思います。
そして、ユーラシア枢軸って言葉をなぜ使ったかというと、実はロシアがそういったことを今度代わりに考えたわけですね。ドイツではなくて俺たちが中心になって、チャイナも使いながら、西ヨーロッパをエネルギー輸出でコントロールしながら、そしてチャイナの市場もうまく使いながら、ユーラシア大陸のど真ん中でロシアがユーラシア大陸を支配すると、これは今のプーチンの長期的な考えですよね。
この時は南北アメリカは関係ない。アメリカに依存しないで、アメリカがなんやかんや言ったって、世界最大のユーラシア大陸は中心にあるロシアが、軍事力とエネルギーの力でこれをコントロールしていくんだと。世界の最大の覇権を握るんだと。アメリカの影響力はユーラシア大陸から排除する。こういう発想ですよね。こういうふうに考えると、
【ユーラシア枢軸】ドイツが失敗した構想…アメリカの依存せず自国が儲ける図式の正体
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