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習近平が第3期目を確実にしました。これも言ってはなんですけど、私は前から申し上げてきたことで、今年の春ぐらいから習近平は何だかんだ言って、アホのようだけど強いですよと。こういう野蛮なやつが強いんですね。問題は集団指導体制から、いよいよ個人独裁に変わってきちゃってますよということです。それから今日は中国共産党と西側先進国の関係について、簡単にレビュー的に振り返ってみたいと思います。
8月31日あたりに人民日報その他の官製メディアで発表されましたが、10月16日から党大会をやると、共産党大会をやるということです。これは共産党大会で決めることは何にもない。全人代で決めることを何にもないんですね。共産党大会をやるということは権力闘争が終わりまして、勝負が一応ついたということ。あとはいわゆる日本語で言うしゃんしゃん大会で形式的にやると。この場で何か問題を討論して決めるということは全然ないわけです。もうその前の権力闘争はその前に済んでいるということですね。いわゆる北戴河会議も無事に習近平は何とか乗り切ったということですね。そうすると、最近の習近平は3期目に向けた新方針というのが出てきまして、内政と外交でそれぞれ一つずつキーワードがある。外交では人類運命共同体というんですね。一見良いですね、人類運命共同体。だけど問題は人類運命共同体を指導するのは俺だと。独裁で人類運命共同体を率いていくのは習近平である。そういう意味ですね。すなわち、人類運命共同体とは中国共産党の言葉を、一般の言葉に直せば、侵略覇権主義ということですね。帝国主義ということです。
2番目のキーワード、これは内政の方のキーワードなんですけども、共同富裕社会ということです。これは鄧小平以来やってきた開放改革路線はとりませんよと、鎖国経済にして再社会主義化をやりますよと、そういう意味ですね。共同富裕は再社会主義化、鎖国化という、内政のキーワード。外交、安全保障のキーワードは人類共同体。これは中国共産党帝国主義が全てを征服するということ。地球の覇権を握ると、そういう意味です。
そして、台湾に対しては、武力行使を躊躇せずに統一すると言っています。これも典型的なジョージオーウェル的な表現をすると、ニュースピークというやつです。平和統一をするが台湾に関しては武力行使も否定しないと。武力行使するなら、それは平和統一じゃないだろうと。どっちに重きがあるかというと、武力行使を否定しない方ですね。武力行使を肯定して統一すると。それは侵略というふうに普通の言葉で言いますけども、典型的なニュースピーク的な表現ですね。力で台湾を制圧するということなんですね。
それで習近平さん個人は今国家主席なんです。そして、共産党のは総書記が一番偉い立場ですが、総書記より上の立場があり得るんですね。中国共産党ではそれは中国共産党主席といいます。中国共産党の終身の主席だったのが毛沢東です。毛沢東以後はこの主席というのは出ていないはずなんです。あの国では国家政府を党が指導するナチズムと一緒なんですね。共産国家だったソ連もそうだったんですけど、ソ連共産党がソ連国の国家を指導する。政府を指導するわけですから、政府国家の上に党があるのです。そうすると、国家主席よりも偉いのは中国共産党主席なんです。ところが、それは毛沢東が死んで以来ずっと空席になってるわけです。習近平がなれば、おそらく終身的なものになりますね。そうすると習近平としては、共産党主席を狙ってるということですね。そうすると、いよいよ個人独裁に踏み込んでいくと。それからもう一つの呼び方は領袖ということなんですね。世界的領袖、世界の領袖、領袖というのはボスという意味です。きれいに言えば、指導者と言うことでありますけれども、きつく言えば独裁者ということです。世界の指導者毛沢東は、かつて世界的領袖というふうに呼ばれております。日本でも派閥の領袖なんて、そういう言い方をいたしますけども、領袖というのはこういう字でございますよね。世界的領袖ですから、共産党主席でかつ世界的領袖という肩書きを手に入れるように、今後習近平は動いていくと。今そのために邁進していると言っても過言ではないと思います。そうしますと今まで共産党は独裁です。しかし、共産党の中では集団指導体制です。これが毛沢東の独裁の時に文化大革命でひどい目に遭った鄧小平の後の世代への教えだったわけです。みんなそのルールを今まで江沢民にしろ、胡錦涛にしろ守ってきたわけです。しかし、それは集団指導体制ですから、中央政治局常務委員会は今7人メンバーがいますが、集団指導体制で個人が決めるわけじゃない。この中央政治局の常務委員会が、最高権力機関ということになります。しかし、その集団指導体制からいよいよ習近平の独裁、世界的領袖であり、共産党主席の独裁体制に移行しつつある。それを目指して習近平は権力固めを着々と進めているというのが、現在の今の状況であると思います。その方が戦争もやりやすくなる。しかし、これは最終的に権力が集中して、そして、その権力が崩壊する前兆段階ですね。政治局常務委員会でバランスをとってやっているうちは、派閥争いもありますから、そんなに勝手なことはできない。しかし、習近平が自分の頭で独裁して、やりたい放題になったら、これはめちゃめちゃになってきます。周りの反発も強くなります。権力が集中して、最後はそれが崩壊していく前段階だと私は思います。
その意味で、むしろこの動きというものを私は歓迎します。この再社会主義化、鎖国化によって、チャイナ経済は確実に弱体化し、そして、我々に与える影響は少なくなりつつある。江沢民時代はまさに相互依存を進められますから、日本経済にもどんどん入ってきて、アメリカ経済、ヨーロッパの経済にも入り込んで、相互依存を深める中で、自分たちが外国の経済を、外国の政治を支配していくという形だったけど、今鎖国化、再社会主義化の方向ですから、そちらはどちらかというとコントロールしやすい。しかし、また日本にもチャイニーズがどんどん入ってきますから、その人たちの中に中国共産党の工作員の人も随分います。日本経済を混乱させようとしているから、油断はできませんけれども、基本的に相互依存を深めるという江沢民戦略よりも、この習近平戦略の方がまだ我々としては扱いやすいわけですね。デカップリングも向こうの方でも進めていきましょう、というわけですから。チャイナが仲良くするのはロシアとか、シリアとか、それからイランとかそういう国。あるいは北朝鮮ですよと。我々としてはやりやすくなると。経済の戦い、政治の戦いということですね。そして、必ずその愚かな指導者の下に権力が集中する。そうすれば政策の失敗、そして、派閥争い、下の方からの突き上げ、大衆の生活は確実に悪くなってるということ。これは単なる習近平の権力が失墜するだけじゃなくて、中国共産党独裁体制そのものが崩壊していくきっかけになると私は思います。そのために、今権力がますます一部に集中しつつあると。一部に集中していくと、必ずそれがその体制の崩壊に結びついてくるんですね。独裁、暴虐的な政治というものが行われてくる。どこかでバランスがとれなくなってくるわけですね。そういうことがあると思います。これは日本にとってはむしろそういうことを見据えた上で、これをチャンスと考えた方がいいと私は思います。
【3期目だけじゃない?】国家主席の習近平が狙う更に上の立場とその末路
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