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行くの行かないのはいろいろありましたけれども、アメリカのナンシー・ペロシ下院議長は8月2日の夜に台湾に軍用機で到着しました。
当然のことながら、ジェット戦闘機が護衛していますが、台北市内の松山空港に着きました。翌3日に蔡英文総統その他と会ったということですね。
そしてこれは一言で言うと、台湾にとっては大外交的勝利ということですね。
そして「台湾に来たら戦争だぞ」といったニュアンスで脅かしていた中国共産党側からすると、特に習近平は大恥をかいたということですね。
それからペロシさんとしては、これは世界中が注目する中でパフォーマンスをやって、いい格好をしたので、ペロシさんとしては個人的にも気分がよかったでしょう。
けれども、台湾の外交的勝利ということを喜びたいということです。
私はペロシというアメリカの政治家を全然高く評価していません。極めて低くしか評価していません。
アメリカの南国境を開放して、ほとんど国境をなくしてしまうような政策を推進している悪い政治家だと、アメリカの国益にそぐわない政治家だと思います。
しかし、それは悪い政治家でも時にいいことをすることがあるわけですね。
いい政治家でも間違った判断で悪いことをすることはあるわけです。
今回は、台湾とアメリカの外交関係、絆を深めるということ。そして台湾がチャイナに侵略された場合、アメリカはこれを断固守るんだというコミットメントをさらに深くするということ。
台湾のために大変役立ったわけです。台湾のために役立ったということは、我々のために役立ったわけです。日本のためにもなってくれたということです。
まず、亡くなった安倍晋三元首相が台湾有事は日本有事と、日本有事は日米安保条約の有事と日米関係の有事であるとおっしゃいました。全くそのとおりですね。
その点でペロシさんというのは、大統領継承順位が2番目なんですね。
今、もしバイデン大統領が亡くなると、すぐ跡取りになるのが副大統領です。副大統領というのは同時に、上院の議長も兼ねてるわけなんですね。
その次にこの副大統領が亡くなってしまった、あるいは大統領と副大統領が同時に亡くなってしまったとかですね。何かそういうようなことがあった場合は、3番目というのは下院議長です。その後は継承順位は各省の長官になっていきます。大統領は直接国民に選ばれている。副大統領も直接選ばれているわけです。
そして、下院議長は直接ではないが、国民に選ばれた下院議員によって間接的に選ばれているということですから、国民と選挙によって選ばれているわけですよね。
大統領が指名する各省の長官というのは、これは選挙によって直接も間接にも選ばれておりませんので、やはりそういったことも含めてアメリカの権力者というと、大統領、副大統領、次にナンバースリーであり、大統領継承順位ということで2番目ということになりますから、あのような人がそういう立場にいることは、私はアメリカにとって不幸なことだとは思いますが、それが台湾に行ったということのインパクトは非常に大きい。
しかも、これはチャイナ側もちょっとミスしたのでしょう。
「行くな行くな」とあまりに大きな声で言ったので、この問題自体が大問題になってしまったということです。小さな声でも「行くなよ」という風に言って、ペロシさんが東南アジア周遊で台湾に行きましたということであったら、記事の扱いは小さい可能性もありました。
特に97年、もう25年前ですね。
ギングリッチという共和党の下院議長が台湾訪問してますから初めてというわけではありませんということです。
今回行ってくれて良かったのは、その権力者としてナンバースリーであると、アメリカということではなく、これは議会の長ですから、上院の方は上院の議長というのは副大統領ですから、これは必ずしも上院の代表というわけではないのですが、全米の国民によって選ばれた下院議員の代表が議長さん。
この人が言ったということはですね、議会が代表して言ったと。
この間、バイデン大統領が日本に来たときに何かあった場合は、台湾への約束は守ると、台湾はアメリカが守ると言いました。
これはもう国家元首であると同時に、行政府の長です。
そして三権の長という言葉がありますが、立法司法行政というと、その行政府のトップであると同時に、国家元首でもあるのがアメリカ大統領です。
それに対して、もう一つの三権の長であるペロシ下院議長が言ったということは、「行政府も立法府も力を合わせて台湾を守りますよ」ということです。
そして共和党には、もともと台湾支持派台湾擁護派が多いので、反共産党ということで、今は民主党の政権であって、民主党の大統領であって、民主党のハウススピーカー下院議長であると。「共和党はもとより、民主党も台湾を守るんだよ。そういう姿勢なんだよ。」ということ。
だからこれは本当に超党派であって、アメリカ全体として台湾の防衛にコミットメントするということは、ペロシさんの訪台で非常に明らかになったということです。
ペロシさんはエエ格好をして、世界の注目を浴びて、パフォーマンスの好きなおばあちゃんですから。82歳ですからね。それは喜んだのでしょうけども。
ペロシの勝利という以上に、私は台湾の外交勝利と言いたいと思います。
そして、世界で大恥をかいたのは習近平さんです。その直前に、バイデン大統領と電話会談して「火遊びをすると怪我をするぞ」等と、ヤクザめいた言葉で脅かしていたのですが、結局何もできませんでした。またそれに付随して言うと大恥とは言わないが、小恥をかいたのがバイデン大統領だったのではないでしょうか。
バイデンさんは、つくづく度胸のない政治家ですね。
ペロシさんが台湾に行くとなると、これは電話会談等で、あるいは向こうからのメッセージで習近平に脅されているということもあるかもしれませんが、行かない方がいいと思って「行かない方がいいって軍が言ってますよ」という言い方です。いかにも自信がないんですね。
これはアメリカ大統領として「ペロシさんの気持ちはわかりますが、台湾に余計な負担をかける。台湾海峡の危機を高めてしまうことになるから、今回は自制してくれ」と。これは大統領としてお願いすると言うのであれば、大統領の声明らしいですね。
そうではなく、「軍が言ってるからね」と言うんですけどね。
軍の最高司令官はアメリカ大統領なんですよ。だからいかにも自信がないのです。
人に託けて、軍の方で「行くな」と言ってから「行かないほうがいいんじゃないの」とは大統領らしくないですね。
だからその点で大恥をかいたのが、習近平。小恥をかいたのがバイデンだったんじゃないのでしょうか。
そして、世界という政治劇場の中で、日本も結構恥をかいた側だと言えると思います。
日本の岸田政権も負け組ですね。敢えて日本が負け組とは言いたくないのですが。
まず日中外相会談があります。これはASEANの拡大会議ですね。そこでチャイナも出てくるので、日中外相会談があります。こういうタイミングで日中外相会談はやるなよと。林さんですから、王毅外相と会ったら、しどろもどろになってチャイナ寄りの立場をとるようなことを言わされるのではないか。私はこんなのを早くキャンセルすべきだと思いました。
後に日中外相会談がなんとチャイナ側からキャンセルされたのです。まあみっともないですよね。
これに関して、林外務大臣はノーコメント。
ペロシ下院議長の訪台について聞かれてノーコメントであると言っておりますが、これは嘘です。これはどういうことかというと、G7の外相会談で、G7の外務大臣が共同声明を出しており、その中で「ペロシさんの訪台を脅かしているチャイナはけしからん」と、はっきり言ってしまっています。
この台湾海峡の情勢を非常に憂慮するということを言っています。
林さん個人は言っていなくても、G7で共同声明を出して言っていますから、チャイナを非難しているのは日本も同じ立場なのです。
同じような事を言えばいいわけですが、それも言えないでノーコメントというのはいかにも親中派というか媚中派というか。チャイナの中国共産党のお使いみたいな林さんの立場が明らかになりました。
それでもチャイナ側は怒っています。
向こう側からキャンセルしたと。しかもこのASEANの拡大会議で、林外務大臣が話をし始めた時に、それに抗議の意思を示すために、チャイナの王毅外相は立ち上がって退場しました。
林さんも恥をかきましたが、日本も恥をかきました。
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【ペロシ】下院議長訪台で出たいい影響と恥をかいた面々
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