アウトドアブランドのヒストリーと銘品について徹底解説していきます。
今回は【L.L.Bean】です。
https://www.llbean.co.jp/
その歴史は1911年に遡ります。アメリカ東海岸の最北部、カナダと国境を接するメイン州で創業者レオン・レオンウッド・ビーンが画期的なハンティング用ブーツ(メイン・ハンティング・シュー)を発明し、1912年、州の狩猟免許所得者へパンフレットを郵送してブーツの販促を行いました。
これはアウトドアブランドとして初めてのメール・オーダーの開始と言われており、丁度アパレルの業界でカタログ販売が始まり始めた頃、他アウトドアブランドに先駆けてエルエルビーンはこのノウハウを積み上げていきます。
このメイン・ハンティング・シューは後に【ビーン・ブーツ】と名前を変え、同社を代表するアイコン的な存在になりました。
https://www.west-shop.co.jp/item.asp?id=410658
上部の革、下部のゴムを縫い合わせた形状は当時画期的で、ノーベル賞作家ヘミングウェイも友人への手紙の中で名指しで勧めるなど、多くの顧客に愛されてきました。現在もメイン州の自社工場で一つ一つ製造されたメイドインUSAです。
最初期の製品の写真と現行品の6インチを比べてみても、基本設計は大きく変化していないことがお分かりいただけると思います。
会社の拡大と共にアパレルやアウトドアギアの販売にも着手し、1924年に発売されたフィールド・コートはハンティング用のコートとしてベストセラーとなり、現在もビーン・ブーツやトートバッグと共にラインアップされ続ける定番となっています。
現行の製品にはありませんが以前はバブアーのビューフォートなどと同じく後ろに獲物を入れられるポケットが付いていたそうです。厚手のコットン製で襟と袖がコーデュロイ、ポケットも広く取られています。
1944年にはアウトドアから日常まで利用シーンを選ばない名作、【ボート&トート】の前身アイスキャリアが発売されました。
https://www.west-shop.co.jp/item.asp?id=410666
元は氷や木材を運ぶ用として生まれ、こちらもメイン州の自社工場でハンドメイドで作り続けられています。
最初期は持ち手の部分が今より短く、ハンドルの根本に鋲が打ってあるのでより重さに強そうです。
ボート&トートは本体付け根にロゴマークが縫い付けられていますが、これで年代を識別できます。
トートの誕生以前は全て大文字のロゴ→オーバルの赤いものとありました。トート誕生以降だとL.L.Beanの文字が筆記体で記された筆記体ロゴ→現在のスクエアを基調としたものへと変わっていきます。
1951年にフリーポートのストアを365日24時間営業に変更し、早朝にストアに訪れるハンターや釣り人達の需要に応え『ストアの鍵は捨てた』と宣言したと伝えられています。アウトドアブランドとしていち早くレディース商品の取扱も開始しました。
ブランド設立から半世紀以上を経ても銘品は生まれ続け、1965年にはノルウェーの漁師が寒さから身を守る為着用していた厚手のセーターから着想した【ノルウェージャン・セーター】が誕生します。その柄からバーズアイ・ニットとも呼ばれ、現在でもノルウェー生産を守る伝統的な製品です。
70年代中盤から後半にかけ、メイドインUSAの製品を紹介する書籍が多数刊行されると、日本からもエルエルビーンの商品をメールオーダーで買い求める人が80年代から90年代にかけて続出します。
その後エルエルビーンは社が所有していたメイン州北部のカタディン湖周辺の土地をバクスター州立公園に寄付します。このカタディン湖とその奥にそびえるカタディン山はアメリカ3大トレイルの一つ、アパラチアン・トレイルの最北部に位置しており、多くの人が訪れる自然豊かな土地でした。この風光明媚な土地をモチーフにして、1987年に創業75周年を記念し「カタディン・ロゴ」を発表します。
黄色の部分は朝焼けを、紫の部分はカタディン山を、水色の部分はカタディン湖をそれぞれ表しているこのロゴ、よく似ていると言われるパタゴニアのフィッツロイロゴはアルゼンチンのフィッツロイ山脈を表しているので成り立ちが違います。
一見クラシカルな印象を受けるロゴですが、1987年でも創業から既に75年経っていると聞くと古く思えないから不思議です。
日本市場での人気の高まりを背景にして遂に1992年、メイン州やアメリカ国外で初めての直営店を東京、自由が丘に出店します。州外にすら出たことがなかったエルエルビーンがいきなり外国に出店するというのは、それだけ日本が高いシェアを誇っていたからであると思われます。
1994年には現旗艦店の吉祥寺店をオープン。この年の記録では世界140ヵ国から約250万通のメールオーダーが届いていたということで、紛れもなく世界レベルの人気と知名度を持つ企業へ成長を遂げています。
その後も日本国内で出店を続け、2001年に本国アメリカのエルエルビーン社100%出資のL.L.Bean International 日本支社に事業が移管されます。
2012年に、めでたくブランド創業100年を迎えました。
因みに、アメリカではこの100周年を記念してビーン・ブーツを模した車「ブーツモービル」を2台作成しています。
これは日本版も作成され、3年がかりでナンバーの所得にこぎつけ、2017年にデビューしました。今でも吉祥寺ストアの駐車場やイベントで姿を見ることができます。
2年後の2022年には創立110周年を迎えるL.L.Bean、その長い歴史から多くの名品が生み出されてきました。
まずはボート&トートから手に取ってみるのがおすすめです。
値段も手ごろで使用シーンを選らばず、メイドインUSAのものづくりの良さを体感していただけると思います。
レジ袋の有料化などもありましたが、この機会に「一生使えるマイバッグ」を手に入れてみるのはいかがでしょうか?
情報提供、引用
エル・エル・ビーン・インターナショナル 日本支社
https://www.llbean.co.jp/
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https://youtu.be/xFKtXhTXJp0
【アウトドアヒストリーvol.2】エルエルビーンってどんなブランド?【歴史と由来/逸品・銘品/企業概要を紹介】
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