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00:00 OP
01:32 メカニズム
03:50 治療
09:08 鑑別、合併症
11:42 本日の宿題
本日は、強迫性障害、今は強迫症と言いますけど、強迫症とため込み症について解説します。
強迫症とため込み症は類似疾患という風に言われています。
強迫症、昔で言う強迫性障害ですけど、これはどういう病気かというと、何度も手を洗ってしまう、汚れたかなと思って気になって洗ってしまう不潔恐怖、何度も鍵の開け閉めを確認をしてしまう、火元を何度も確認してしまう、こういうのを強迫性障害、強迫症と言ったりします。
最近だと俳優の佐藤二郎さんが自分もそういう病気だよと告白したり、お笑い芸人の元プラスマイナスの岩橋さんもこの病気だよと自分で告白したり、ちょこちょこいます、芸能人の方で。
ため込み症というのは、いわゆるゴミ屋敷にしてしまう人です。
発達障害や認知症、そういうことからゴミを捨てられない人もいれば、捨てるのが何かもったいない、これもしかしたら使うんじゃないか、捨てていいのかと思ってなかなか捨てられなくなってしまう人たちがいるんですけど、こういうのをため込み症と言ったりします。
同じような病気なんです。
扁桃体を中心とした不安症の仲間だったりします。
◾️メカニズム
どういうメカニズムかというと、ストレスが溜まる、不安になる、頭が真っ白になって、これやらなきゃ、鍵締め確認しなきゃ、やらなければいけなくてやってしまう、やると安心する、またストレスが溜まるとやってしまう、やりたくなくてもやってしまう、というこのグルグルの中で起きてしまうということです。
だからやめられなくなってしまうんです。
強迫症というのは、自我違和感が大事だったりします。
自分でもおかしいと思っている中でやってしまうのを強迫症と言ったりしますけど、これは自我違和感があるんだよ、逆に妄想の場合は自我違和感はないよ、と他の病気との鑑別に使ったりしますけど、でも教科書的にはそうなんですけど、臨床的には完璧な自我違和感というのはあまりなかったりします。
こういう強迫的でやってしまうこと、こういう風に手を洗ってしまうこと、鍵締め確認するのを強迫行為と言って、頭に何度も浮かんでしまうのが強迫観念と言ったりします。
いくつか合併してたりすることもあります。
強迫症の人は不安なので確認するんです。
先生はそう思ってないですよね?
本当にそうですよね?
何度も念を押すように確認するということも珍しくなかったりします。
その度に泥臭くやる、思ってないですよ、大丈夫ですよ、と言い続けるのも治療だったりします。
基本的には扁桃体が活性化している時と、報酬系というものも活性化するんです。
ギャンブル依存の時も脳の中の報酬系も活性化してるんですけど、依存症など、それと似てるんです。
不安だからやりたくなる、やると落ち着く、また不安になるとやりたくなるというネットワークになったりします。
不安だから何かしたくなる、すると安心する、というのはギャンブルと似ているんですよ。
お酒とも似ている。
何か欲しいな、で飲むと安心する、ギャンブルすると安心する、で、気持ちよくて、また何か嫌になってくると欲しくなるというのも似ていたりします。
◾️治療
治療というのは、この病的なネットワークをいかに分断させるかというのが大事です。
不安だけどやらない、不安だけど我慢してやらない、やってしまうとやりたくなってしまうので。
連動、連携が強くなるんです。
漢字テストや漢字の勉強は、何度もやったらすぐ思い出せるようになるじゃないですか。
算数や暗算も練習しているとうまくなりますよね、すぐ思い出せるようになる。
サッカーやスポーツもそうです。
何度もやっているとそのプレーは上手くなるじゃないですか。
不安だとこれがしたいという連結感を弱める必要があるので、できるだけやらない、やらない、とにかく行動療法が大事なので、やらないようにするというのが大事です。
あと扁桃体が活性化しないように、抗うつ薬、SSRIをしっかり使ってあげるのは大事だし、酷い時にはベンゾ系の抗不安薬を頓服的に利用するというのも大事です。
ベンゾ系はGABA系を介して脳の活動を抑えてあげる力があるので使います。
あまり使うと依存症など別のリスクもあったりして程々に使う、急性期にのみ使うということが推奨されてますよ、ということです。
薬以外の治療はどういうことをするのか、ネットワークをどうやって分断するかですが、基本的には認知行動療法です。
認知行動療法や暴露療法をするということになります。
自分がなぜそれをしてしまうのかということをきちんと可視化するのが大事なんです。
未知を可視化する。
強迫行為をしてる時に無我夢中でやるんじゃなくて、例えば強迫ちゃんと呼んで、私は強迫行為をまたやってるなということをしっかり認識する。
1日10回やってるんだったら、それを7回にする工夫をしてみる。
そういうのも大事です。
徐々に減らしていくというのも大事だし、手を洗いたくなっても我慢する、鍵締め確認したいけど我慢するみたいな練習をしていくというのが大事だったりします。
ゴミだったらゴミを捨てる、ため込み症ならゴミを捨てる、とにかく捨てる。
大事なものがあるかもしれない、もしかしたら大事なものも捨てちゃってるかもと思うかもしれなくても捨てる。
もし必要だった買い直す。
そういうことになります。
あとはストレスを溜め込まないというのが大事なので、柔軟な考え方ができるように、ストレスを溜め込まないような考え方をマスターしていくことも大事です。
どういう考え方なのか、不安やトラウマに支配されない考え方とはどういうものなのかというと、仕方がないと思うこととよく言います。
僕はよく言ってます。
仕方がないと思う。
仕方がないな、次やろう、仕方がないな、次行こうという精神を育む。
かつ、生まれてきて良かったな、こういうこともあるな、と人生に対して向き合って、前向きさを取り戻していくと、ゆっくりと心の柔軟性というのは取り戻されてきますから。
では、どうやって仕方がない、生まれてきて良かったと思える瞬間を増やすのかというと、認知行動療法だったり弁証法的行動療法を身につけることでロジカルに考える力をマスターする。
自分に嫌なことがあったら、困り事があった時にもロジカルに書き直してみる、心という目に見えないものを書き出す、書き出して整理して可視化することで、言語化することで、問題解決や不安を解決できるような思考術というか、そういうものをマスターする。
白黒ではない曖昧さを受け入れる、曖昧な良い解決策を見つける弁証法をマスターする。
あとは、人間は合理的な生き物じゃないので、非合理的な行動をとるんです。
それは自分もそうだし、相手もそう。
そういう人間の無意識やバイアスを理解する。
そのために精神分析や対人関係療法、家族療法を理解する、学ぶというのが大事だし。
呼吸法ですね。
不安な時に呼吸をする。
呼吸をすることでリラックスする、リラックスすることで何かうまくやる、困った時に呼吸法を実践することで頭の中をクリアにしてあげる。
そういうマインドフルネスなどのトレーニングも大事です。
日頃から呼吸法を意識したトレーニングをしていると、いざという時にもすぐ使いこなせるようになるので、こういうのも大事だよということになります。
掃除がなかなかできないため込み症の人たちは、清掃会社を入れちゃうというのもアリです。
清掃会社を年に2回とか1回とか入れてあげることで片付けやすくするというのも大事です。
業者を入れるものだという風にもう決めて、その上で貯金していくというのも、やってる人はいます。
引越し代よりは安いですね、清掃などの業者が入るのは。
ゴミの量、その家の汚れ方にも言いますけど、いいところ、詐欺じゃないとこ探してやってもらうといいと思います。
◾️鑑別、合併症
あとは鑑別や合併症でいうと発達障害のこだわりとの鑑別、精神発達遅滞、知的障害とのこだわりと鑑別しっかりする。
境界性パーソナリティ症、そういうものとの合併がないのかということを確認したり。
報酬系の異常なので、アルコールなどの依存症を合併していることもあるので、そういうものをちゃんと鑑別したり。
なぜこういうことをしてしまうのか、確認してしまうのか、なぜそんなに不安なのかというと、統合失調症かうつか、躁うつ病を合併してることもあるので、そういうものの確認。
★動画の文字起こしはこちらのnoteに【全文掲載】されています。
https://note.com/wasemenblog
(文字起こし自体がない動画もあります)
強迫症とため込み症〜強迫行為と考え方へのアプローチ
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