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00:00 OP
04:28 感情・ストーリーのメリットとデメリット
️07:54 論理・データのメリットとデメリット
️11:56 両方を駆使する
️16:19 本日の宿題
本日は、感情やストーリーで相手に説明した方がいいのか、それとも論理的にデータを持って相手に説明した方がいいのか、というテーマで、どちらが大事かということを皆さんと一緒に考えてみます。
精神科の臨床をやっているとこれはすごい悩むし、YouTubeをやっていても悩むんです。
正しく情報を伝えようとすると難解になってしまうし、人間味が薄れてしまうし、愛情、信頼関係を作らないといけないんです。
そうすると感情に訴えかけていくことになるのだけど、そうすると今度は主観的になりすぎて、極端なことを言ったら、倫理観の押しつけになってしまうこともあるんです。
このバランスはめちゃくちゃ難しくて、いつも悩んだりしてるんです。
どちらかというと、おそらく僕は論理・データ側なんです。
論理・データ側であろうと努めていて、常に冷静で科学的であることを重視しているんですけれど、どうしてもそういうことをすると、医者だから当たり前と言えば当たり前なんだけど、科学者だから。
嫌なやつと思われてしまったりすることも多いんです。
でも、じゃああなたたちの味方としている良いやつという人たちの中では、やはり悪用している人たちもいるんです。
感情・ストーリーを悪用している人たちもいて、どうしても「えっ、それってさあ……」と思ってしまうわけです。
この問題は臨床していても日々思うし、僕がちゃんとこうですよと説明しても、YouTubeを使って説明しても、結局某ナントカクリニックで高い脳波検査を患者さんが払いに行く。
脳波やTMSは効かないのに、効かないよと何度も言ってるんだけど、結局広告で騙されて、私は騙されてるけど行くんです、先生行かせてください、私のことを裏切り者と呼んでもらっても構いません、そんなことをやってでも行ってしまう。
そしてお金を取られて帰ってくるということはよくあるんです。
サプリを買わされてしまう、10万、20万のものを買う、先日あったのは某有名人との食事会かコンサルするから月50万とられるとか。
いや、あのさ、あなたの不安を解消するためならそれいいけど、じゃあこっちにもお金払ってよと言いたくなっちゃいますよ。
月一回診察、自立支援とか使ったら500円とか、再診料1,500円じゃないですか。
もちろん補填されるからアレですけど。
でもそういうことを嫌味というかギャグみたいに言うと、益田先生に払います、と言って、いや払わなくていいよ、あなたは自分のために使ってください、僕、お金は別にたくさんはないけど別に経済的自由はある程度ありますから、もういらないんですけど。
そういう話があります。
何の話だ?という感じがしますけど。
あと都知事選を見ていて、政治を見ていたとき、アメリカ大統領選でも、やはりどうしても感情やストーリーに訴えかける。
ショート動画もそうだし、YouTubeもそうですけど、感情・ストーリーは強いんです。
だけどやはり人間は、論理・データがすごく大事なんです。
本当は論理・データが大事で、精神医学や悩みを解決していく、今の不幸を解決していくためには、こっちの力を高めていかなければいけないんだけど、どうしても感情・ストーリーに引っ張られてしまう。
それは、でも、患者さんもそうだし、視聴者の方もそうだし、僕もそうです。
だからうまいことミックスしなければいけないんだけれども、どうしても感情・ストーリーに寄せられてしまうというのが人間らしさだと思います。
今回はそういう感情・ストーリーと論理・データの良い点、悪い点を比較して、最終的にどういう風にミックスしていけばいいのかということをお話しします。
◾️感情・ストーリー
感情・ストーリーを使って何かを考えていくことのメリットは、脳の元々持っている特性、バイアスに適していることなんです。
人間というのはそもそも動物なんですけど、動物の割には理性的なことを考えられるというか、論理的に考えられるんです。
でも基本的には動物というか、本能にすごく支配されてるので、本能に即した考え方を好むんです。
だから感情で判断したり、物語、ストーリーというものを脳の構造上そうなっているんです、人間というのは。
良い点としては、多くの人に理解されやすいんです。
逆に人間の脳として不自然な行為は、論理を使ったり、データを重視したり、科学的に考えるやり方なんです。
論理・データの方は、そもそもめちゃくちゃ勉強しなければいけないし、前提となる知識がいっぱいあるし、そして勉強したところで全ての人が理解できるわけじゃないですね、難しすぎるので、才能が必要な部分もどうしてもあって。
僕自身も量子コンピュータとか何度説明されても、色々見ても、ちんぷんかんぷんなところがあります、本当に。
少数の人間にしか理解できないというのがあります。
でも一方で、感情・ストーリーを使うと多くの人に理解されやすいです。
これが対比となってます。
感情・ストーリーを使うと、多くの人に理解されやすく、あまり勉強しなくても前提となる知識があまりいらないんです。
だから一人のカリスマや集団のうねりがあったら、みんなですぐ理解できたり、同化可能なので、感情・ストーリーを利用した方が一気に情報を伝えることができます。
ただ欠点があって、やはりこれは一気に広がるし、一気に色々な人のこころを掴んだり、皆で同じこと考えることができるようになるんですけれども、陰謀論など悪用されやすいんです。
一気に広がるから、そして脳のバイアスを使うので、判断の歪みが出やすいし、誤情報を受容しやすい。
間違ったデータを言われても、皆が信じているから、感情に訴えられると、間違ったデータを飲み込みやすいんです。
あとは操作されやすかったりするし、一時的だったりします。
一時的な熱狂になってしまう。
今回の都知事選もそうですけど、選挙前まではワーって言っていたのに、選挙が終わった後は手のひら返しみたいなこと起きてるじゃないですか。
感情・ストーリーを使った物事の論理展開とか説得の技法ってすごく一時的になりやすいです。
あとは主観的なので、倫理観の押しつけになりやすいんです。
例えばうつ病の人に対して甘えてるから頑張れ、男らしくならないとダメだぞ、男らしくないからダメなんだ、お前らはダメなんだ、男らしくなれよ、危機感を持てよ。
押し付けなんだよね。
それができないから困ってるんだよという感じがするんだけど、そういう風になりがちなので、感情・ストーリーというのは人の心をグッと掴んだりとかするんだけれども、諸刃の剣という感じがします。
◾️論理・データ
じゃあ正しく理解する、客観的な事実を重視するというと、論理・データを重視するということになるんです。
つまり論理・データを使うというのは予測の精度が高いんです。
そもそも科学とは何かというと、データを集めた中で再現性が高いデータから法則を作ってるんです。
毎年冬が来ているよ、この植物は水をやるとだいたい育ちやすいよ、というのは再現性がある。
再現性のあるデータ、再現性のある知識、法則をできるだけ多くストックしていた方が、ストックしない人よりも有利なんです。
だからストック性のある知識ということになります。
だから持続可能であるし。
ストック性があるということが客観的だったり正確だったりするということなんですけど。
論理・データは利用した方がいいことも多いんです。
そもそもそうですよね。
だって、僕らが餓死の問題や病気の問題を克服できたのは、何も感情・ストーリー、素晴らしい物語、素晴らしい演説のテクニック、素晴らしい芸術ができたから、僕らの生活が豊かになったわけじゃないんです。
僕らの生活が豊かになったのは、科学が進歩したからです。
これはもう紛れもない事実で、小麦の生産量、食物の生産量が増えたこと、皆と色々なコミュニケーションができること、このYouTubeもそうですけど科学なので、生産性を高めて問題解決能力を上げることができる。
今まで解決できなかったこと、色々な病気を克服する、ワクチンで病気を未然に防ぐとか、そういう力が上がってます。
もちろん万能ではないので一回克服したらそれだけでいいというわけじゃないんですけど、色々小さい問題がありますけど、その小さい問題さえも少しずつストックしていけば問題解決できる、人類が問題解決できる総量というのは増えるわけです。
これが論理・データのいいところであるし、情報をストックしていった結果、今の繁栄があるということです。
感情やストーリーを重視するというのはいいんだけど、文化によって変わってくるので、どういうストーリーが好まれるかというのは。
すごく一時的だし。
論理・データはストック性があるので。
ニュートンの時代に発見した科学技術は今でも有効なんです。
ニュートンの時代にできた芸術というのも、別に残ってるものもあれば、あまり言うのはよくないんですけど、反論されやすいからアレですけど、でも何となく直感的に理解しやすいですよね、これは。
あまり説明する必要もないかなと思います。
ただ、論理・データの欠点は、やはり感情や人間らしさを無視する、コストが高い、心理的な抵抗感があるんです。
面倒くさいんですよ。
個々の努力や勉強が必要なので、結構きついし、努力し続けなければいけないんです。
劣等感も感じやすいんですよね、不自然だから。
★動画の文字起こしはこちらのnoteに【全文掲載】されています。
https://note.com/wasemenblog
(文字起こし自体がない動画もあります)
感情と論理、どちらが大事?
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