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00:00 OP
️04:06 森の外で生きていく
06:45 模倣・妬み
️12:32 タヒチの制度
️15:51 本日の宿題
海外からのお手紙from タヒチということで、今日は視聴者さんからのメールを読みます。
前回、フランスの方からのお手紙を読んだときにも、いろいろコメント欄で、うちの国はこうですよ、ということを教えていただけて、大変僕も興味深く読んで勉強になったんですけど、またメールが来たので取り上げてみます。
引き続き、先に動画の冒頭で言うのはアレですけど、海外の人の話を聞きたいなと思っていて、海外ではこうですよ、みたいなことを教えてくれると助かります。
具体的にどんなことを聞けばいいのかというのはちょっとアレですけど、皆さんの思うことをメールでくれたら大変勉強になりますし、YouTubeでも取り上げやすいのでご協力お願いします。
突然失礼します。
○○と申します。
先生のYouTubeの視聴者です。
(略)
トラウマがあって先生のチャンネルにたどり着きました。
ということでした。
先日紹介されていた海外で生活されている方のメールに同じような状況で暮らしてる方もいるのだと勇気をいただきました。
その方へと動画にアップして共有してくださった先生へのお礼のメールです。
私も海外在住です。
フランス人と結婚し、タヒチで20年近く暮らしています。
フランスでも2年暮らしていましたが、縁あってこちらのタヒチに来て居心地が良く、住み着いてしまいました。
私たちは子どもがいないので、家では完全に純日本人と純フランス人の生活です。
フランス人と20年以上夫婦をしてきて、察してくれない夫にイライラすることがなんと多かったことかと、改めて思います。
「言ってくれればやるよ」その返事一辺倒です。
こんなことまで言わないといけないの?と、そのまま喧嘩に発展するのがお決まりのコースでした。
ただ言えば最後までやってくれるのです。
「出来ない」と言われたことは、今まで一度もありませんでした。
これは見方を変えれば私の領域にずかずかと入ってこないリスペクトなのかとも最近ようやく思えるようになりました。
日本で美化されるおもてなしの心などは、おそらくこの察する文化から来ていると思います。
私のそういうところを、仕事や友人関係で評価されることもこちらでは多いです。
ただ「お節介しないで!」と痛烈に批判されることも多々あり、どこまで線引きしていいのか難しいところです。
プレゼントなども、色々考えて選んできたものを渡すよりも、コレコレが欲しいと注文を受けたものを買っていった方が喜ばれます。
何年暮らしても私はやはり日本人です。
ただ現地の文化慣習には多少自分を殺して合わせていかないとやっていけません。
海外で暮らす葛藤は、その点に尽きると思います。
こちらに遊びに来た両親には、言い方がキツい、自分の娘じゃなくなった寂しさがある、と言われました。
そうしなければ海外でここまで生きてこれなかったんだろうと、最近やっと理解を示してくれましたが、両親には両親なりの辛さがあったのだろうと思います。
必死に海外生活に馴染もうと思っていた30代は、アイデンティティがグラグラになって、出口のないトンネルを彷徨っているようでした。
色々吹っ切れて自分らしくいられるようになったのはつい最近です。
コロナ禍以降、動画から情報が手に入りやすくなりました。
仏教の教えが好きなのですが、探せばいくらでもありますし、先生の動画にも大いに救われています。
海外にいて、日本語で聴けることがどんなにありがたいことでしょう。
改めて感謝いたします。
そうなんですよね。
わかると言うとアレですけど、海外にいると日本語とか、やはり母国語で何かをやるというのは楽ですよね。
◾️森の外で生きていく
特に好きな動画は森の外で生きていくというテーマのものです。
時々見返しては支えにしています。
これからもためになる動画をよろしくお願いします。
森の外の話というのを先にします。
メールはまだ続きがあるんですけど。
「森の外」というのは何かというと、僕がよく言う患者さんへの喩えというか、モデルなんです。
社会とはどういうものなのか、というモデルで、世の中の多くの人は森の中に住んでいて、森の中心には美味しい木の実がなってるんです。
外側に行くほどあまり大きくない木の実がなっていて、真ん中に行けばいくほど大きい木の実がなっている。
だから全員で真ん中を目指す。
ちょっとでも真ん中に行きたいという圧がかかってるんです。
精神科の患者さんは、だいたいがこの競争に負けて外側にいる、ないしは森からはじかれてしまっているんです。
森からはじかれてしまっている。
不幸、不運、生まれつき持った体力の違い、IQ、EQなど色々なものが重なって外側に出てきてしまってるという状態です。
色々な原因があって外に出ているんです。
この原因を解決しないと森の中に戻っていけないし、かといって全ての人が原因を解決できるわけじゃないので、原因が解決できない場合は外側で、森の外というのは砂漠で何もなくて寂しいんですけど、栄養も少ないというか、美味しい木の実はなってないんですけど、そこはそこで楽しく生きてくやり方もあるので、森の外なんだなと思って楽しく生きるのも大事だよという話です。
森の中にいる人は内側ばかり見ているので、外側のことを知らないんです。
これが森の中と森の外という社会モデルのたとえで、どちらかというと僕もこの森の外で生きてる人間なんです。
医師会や医局、医者の権力というか学会など諸々はここの中にあって、みんな内側を目指すんだけど、僕みたいに開業医でポーンと飛び出ている人は、実は森の外で生きていて、保険診療で食わしてやるよみたいな感じです。
そんな感じですけど、わかりますか?
最近は少しパワーアップしていて、この理論に模倣や妬みという概念を追加しました。
フランスのジラールという人の理論を借りてきたんですけど。
◾️模倣・妬み
僕らは、定型の人は模倣するんです。
自分の欲望というものがなくて、人が欲しがっているから私も欲しがるんです。
自分発信の欲望というのは実はなくて、他人の欲望を模倣することによって欲望するということをジラールさん、ラカンとかもそうですけど、言いました。
これはよくわかるんです。
うちの子どもが小さいとき、今もそうだと言えばそうなんですけど、クリスマスのとき、クリスマスでサンタさんからプレゼントをもらった日に、プレゼントよりもペットボトルの蓋をめぐって喧嘩するんです、ズルいとか言って。
飲み終わったペットボトルの「Qoo」というオレンジジュースの可愛いキャラクターがついたものがあるじゃないですか。
あれをめぐって、髪を引っ張って、女の子同士が喧嘩するんですよ。
いらないんだよね。
でもどっちかが最初欲しいと言って、いると言って、僕か奥さんかわからないけど「いいよ」と適当に言っちゃったんだよね。
そしたら喧嘩が始まるということですね。
たぶん僕ですね。
奥さんはわかって聞いているから。
僕が「ああ、いいよいいよ」と適当に言ってたら喧嘩が始まってしまうんだよね。
プレゼントが目の前にあるにもかかわらず、ゴミをめぐって争う。
これなんですよね、人間の本質は。
だから彼女たちは自分が悪いと思わないですよ。
反省しろと怒れと言われても、当時は、奥さんに言われて怒っても別に反省してないんですよ。
反省するような素振りは見せますけど。
人間は自己否定より先に模倣から始まる、ズルいという妬みから始まるんだということなんです。
これは根源的というか、よくわかるんですけど。
人というのはすごくその妬みの感情というのが根源的にあって、本当に欲しいものがない、ないとは言わないけど、ジラールたちはないと言うけど、一応ありますよ、医学的には。
食べ物とか、生理的欲求とか色々あるんだけど、ある程度満たされるとやはり妬みの方が優先されてしまうというのがあります。
妬みは破壊力が強くて、自分が食べられなくても相手が食べれないんだったらよしとするというか、自分よりも相手が美味しいものを食べているときは、自分が食べられなくなっても相手が食べられなくなるんだったら、それがいい、みたいな形にまでやってしまうということです。
妬みというのは発達系の人には少ないんですけど、定型の人たちはよく妬みあってます。
境界性パーソナリティ症の人は特に妬みます。
妬みの中で争いが激しくなるので、だんだん集団の圧がかかってくるんです。
集団が妬むと圧がかかるわけです。
戦いになる。
終わらない戦いが始まるので、誰か一人を標的にすることで、この怒りというか暴力性を発散させようとするんです。
それがスケープゴートと呼ばれるもので、誰かを犠牲にすることで、一人敵を作ることで集団の和を保とうとするということになります。
発達障害の人や精神科の患者さんはスケープゴートの対象になりやすくて、いじめられたりするということがよくあります。
森の外でも中途半端にいるとスケープゴートの対象になってしまうので、ある程度離れるんだったらしっかり離れた方が良いよ、というのはあります。
現代の最大の模倣とは何かというと、お金なんです。
「お金教」と僕は呼んでいますけど、お金、とにかくお金。
なぜお金が欲しいかわからないけど、みんなが欲しがってるからお金が欲しい。
★動画の文字起こしはこちらのnoteに【全文掲載】されています。
https://note.com/wasemenblog
(文字起こし自体がない動画もあります)
海外からのお手紙 from タヒチ #森の外 #妬み #模倣 #ジラール
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