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00:00 OP
01:49 タブーを破る
05:51 誹謗中傷をする人
08:10 誹謗中傷はやはり傷つく
11:12 何に傷ついているのか
本日は「病名告白と誹謗中傷」というテーマでお話ししようと思います。
芸能人や有名人、公人と呼ばれる方たちが自分の病気、弱さ、性的マイノリティを告白することが欧米を中心に少しずつ広がっています。
日本でも勇気を持って自分の弱さを告白する人も増えているのですが、その後に誹謗中傷をすごく受けることが多いんですね。
場合によってはその誹謗中傷で自らの命を絶ってしまう人もいるということです。
何かを告白するということはとても勇気のある行動なんですよ。
自分の病名しかり犯罪の告白、パワハラの告発、セクハラの告発、いろいろなものがありますね。
最近だと芸能人の方でなくても、一般の方が自分のことを語る、自分の弱さを語る、誰かを元気付けたくて、自分の弱さを語ることが出ている。
でも一方でそれに対して誹謗中傷する人もいるのも事実なわけです。
今回は精神科医目線で、このテーマで色々思いついたことをざっくばらんに語ってみようかなと思います。
■タブーを破る
告白、告発というと、ある種のタブーですよね。
タブーを破るみたいなということです。
女性がセクハラを受けていたということも、ある種男性社会と男性がやってきたことですよね。
そういうひどいことを夜の遊びだということで隠蔽していたことを破る、タブーを破る。
暗いところにあったものを白日の下に晒すみたいなことですよね。
これによってよく言ってくれたという人もいれば、多くの人は無関心。変化させてくれるなみたいなことを思います。
変化を好む人は少ないですからね。
全体的にはタブーを破るな。それが良い意味であってもタブーを破っちゃいけないよ。秩序を崩すことはいけないよということを言います。
そういうものがあった時に、一見まともそうなことを言いますよね。
まだはっきりしないじゃないかとか、そんなこと言っちゃダメじゃないか。はっきりしてから言うべきだとかいろいろ言うんですけど。
その言葉だけ見ると何となくまとまりがあって、一見正しいことを言っているようだけれども、冷静に見たり全体を見渡すとすごく矛盾があるみたいな。
そこにある深層心理というのが「変化させてくれるな」ということだったりします。
これが行き過ぎると誹謗中傷になるということでしょうかね、何でしょうね。
誹謗中傷は結構堪えますよね。
自分が勇気を持って言ったものとか頑張って言ったものこそ傷つくんですよね。
頑張っていないことに対して怒られたりするのは別にいいんだけれども、一生懸命やっていることに言われるとすごく傷つきますね。
僕も結構あります。
僕はタブーを破ることが好きなんですよ。わかると思いますけど。
僕はそういうところはありますね。元々昔からですけれども。
皆が言わないこととかですね。正しいのに皆が内緒にしていることとか、我慢していることを言っちゃうとかいうのは大好きなんですよね、性格的に。
人が嫌がるんだけど、嫌がることを言うのが結構好きなんですよ。
そういうところがあって、だから人づきあいに悩んだりして精神科医になるというのもあるんですけど。
その僕でさえ、やっぱり堪えますよね。
YouTubeをやった時も何か言われたし、何か言われるんですよね。
いろいろな時事ネタを取り上げても言われる。
絶対言われるんですけどもということですよね。まあ結構傷つきます。
■誹謗中傷をする人
どんな人が多いんだろうと言うと、例えば同じ病気の人。
例えば病名告白で、私の方が苦しいとか、不確かな知識を言うなとか。
ネットの証拠が残るよとか、後で困るよとか言ったり。
後で困るかもしれないよと言って励ましているようで、心配してるように見えて、すごく足を引っ張っている感じのこととか。
あとは何でしょうね、家族や仲間が困るんじゃないかとか、信頼を失うとか何か色々言ったりしますね。信頼を失うよとか。
僕の場合は医師免許があるから、もうこれ以上の保障はいらないと思っちゃいますけど、他の人は困るよなと思います。
あとはそもそも精神疾患とか新しいものを信じない人。
新しいものを否定するという勢力がなかなか結構強力なんですよ。
例えば、明治維新の時は暗殺事件が多かったですからね。
それはこれから国際化していこう、鎖国だった国が日本が変わっていこうという時の集団ヒステリーみたいな要素も絶対あったんですよね。
政治的な動きとかそういうことだけじゃなくて、変化していくことのヒステリーみたいなものがあったんだろうなと思います。
今のSNSを見ていてもヒステリーのような要素はありますよね。
変化していくことへの集団病理というか、そういうのもあったりするなと思います。
■誹謗中傷はやはり傷つく
まともな議論じゃないから、誹謗中傷は。
正しく議論をしているわけじゃなくて、正直に語り合っているわけじゃなくて、一方的に匿名で言ってる人たちが何か言っているだけだから、別にそんなのどうでもいいじゃないかという気もするけど、バカらしいなという気もするけど、でも傷つきますよね。
これも初めてだとすごく傷つきますよね。
特に初めて誹謗中傷をされると、慣れていないとすごく傷つきますね。
僕も何度も言いますけど、ABEMA TVで確か映画館の席が5つあって、真ん中3つが家族で端に恋人がいた時に席を譲るのは嫌だっていう話の時に、譲らないのは子供っぽ過ぎるじゃないかと言ったら、すっごい叩かれて。
やぶ医者がとか言われて、こんな精神科医に診てもらいたくない、益田最悪だとか、いろいろ書いてましたけど。
でも何かそれを広げる場所もなかったりして、匿名のそんな人たちの意見はどうでもいいんじゃないかと僕も思うんだけど。でもどうでもいい意見に今度は惑わされる人もいるんだよね。
その意見に右往左往する大衆もいるので、そういうところまで考えたりすると馬鹿らしくなってくるというか。
それで自分のエネルギーというか、そういうのを奪われると嫌だし、周りの人にも迷惑がかかるんだったら何かなとか思ったりしましたね。
だから、芸能人もそういうことを言うのを避けたいんだろうなとは思います。
これも結局、変化させてくれるなということなんでしょうけどね。
新しいものを否定するというか。
日本は島国で変化を嫌うし、保守的だし、変化しないことが得をするバイアスがすごくあるし、高齢化しているし、変化に対してすごく苦手というか、嫌な気持ちになりますよ。
元々人間は変化が嫌いですかね。
僕も変化はあまり好きじゃないですけど、ただ変化というものがせざるを得ないものだと思っているので、積極的に受け入れていくというか、変化するんだろうなというか。
変化が怖いからこそ、諸行無常なんだから、積極的に変化を先に取りに行こうという風にしているということですかね。
うまく言えないけど。
■何に傷ついているのか
今後いろいろな形で僕もコラボとか動画を撮っていくにあたって、この誹謗中傷の問題を考えつつやっていかないといけないなと思います。
ここの心のケアですよね。
例えば勇気を持って告白している人たちが、誹謗中傷によって傷ついている。
それは誹謗中傷によって傷ついているんじゃなくて、やっぱり自分の中にある怖い部分とか弱い部分、傷口を爪楊枝でつつかれるような感覚なんですよね。
爪楊枝でつつかれていること自体は痛くないんだけど、傷口だからすごい痛いということですよね。
だからこの心のケアのマニュアル化を考えなきゃいけないなとは思っています。
もしあるならばそれを利用する。
ジャーナリストの人たちは、やはり告白してくれた人、インタビューを受けた人たちのサポートというか、心身の安全とサポートはすごく大事だと思います。
この心身の安全とサポートの中に、やはりメンタルヘルスの知識というのは大事だろうと、そして何を知るべきかと言うと、僕らは何に傷ついているのかということですよね。
何に傷ついているのかということの真の理解だと思います。
この本質的な理解ですよね。
我々はこの傷ついているものを自分が何に傷ついているのか、どれほど傷ついているのかを無自覚に告白しちゃいけないんですよ。
それらはきちんとある程度処理された上で告白すべきであって、よくわかってないうちに適当に勢いに任せて喋るのは良くないんだろうなとは思います。
こういう大衆性もあるんだけども、一方で理解し得ないような多様性の理解もすごく大事です。
人間は多様なんですよ。
こちらの常識を裏切るというか、こちらが考えているよりもはるかに多様で、そしてそれはこちらの認識、頭の認知を超える。
人間の処理能力を超える程の多様であり、自分の常識とか世界観とか自分が今まで信じたものを破壊させるような暴力性を持った多様性なんですよね。
世の中何でこうなってるの? 何でこんなに殺人事件は起きてないの? いや、実は起きてた、みたいな。
そういう僕らのありふれた日常を破壊させるような多様さなので、これも理解が大事だったりします。
どういう多様な人がいるのか、どういう犯罪者がいるのか、どういうことをこれまでしてきたのかということですよね。
これから情報を解禁する前に、これらのことをセットで事前に説明しておくことが大事なのかなという気がします。
今からあなたの弱みを告白するようなものを作ります。
その際に匿名であっても、身の安全を守りますけど、もしかしたら友人や家族にはバレてしまう可能性だってゼロではないですよとか、こうしたらバレないかもしれないですよとか、こういう形で発表されることがありますよと。
その場合、ある人たちはすごく反感を感じたり、誹謗中傷したりしますよとか、そういう可能性もありますよ。その代わり、我々は全力でサポートしますよとか。
そういう話をしっかりした方がいいということでしょうかね。
【雑談】病名告白と誹謗中傷
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