社会や会社とメンタルヘルスは関係あるか? 個人の責任か?
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00:00 OP
00:29 前回のおさらい
02:22 仕事や職場の悩みで多いもの
05:58 さまざまな摩擦
本日は「仕事や職場の悩みで多いものは?」というテーマでお話ししようと思います。
前回、社会とメンタルヘルスの関係という話をしました。
先にその話をおさらいしましょう。
■前回のおさらい
まず社会や文化というものがありますよと。
この影響を受けて会社や家族がありますね。
昔はここに第3のコミュニティとして地域というのがあったんですけど、今は影響力を失っていますね。そして個人。
家族はちょっと控えめの線で入れておきます。
個人というのは、心は脳である。
だからいくら理屈で動こうとしても、やっぱり本能というか、脳の影響を受けてしまう。
この図があって全てつながっていますよ。
そして、個人の集まりによって会社はできるし、会社の集まりとかそういう集団の集まりによって社会や文化は形成されるので、脳の影響は全部つながっているということですよね。
一見の理屈で考えたような社会であったり会社であったりしても、結局は「本能」というものからは、そういう身体性という呪縛からは逃れられていませんよねという話を前回しました。
瞬間瞬間の個人の脳の集合体によって社会ができているのかというと、そういうわけではなくて、これまでの積み重ねである歴史の影響も受けますし、新しい技術、ITやAIなどの新技術の影響も受けたりするので、単純にここだけの1列ではなくて、横の軸も大事だよという話を前回しました。
■仕事や職場の悩みで多いもの
じゃあ、仕事や職場の悩みで多いものは何かというと、この図から考えていけばわかりやすいですね。
最近どういうものが多いですかというと、新しい技術、ITやAIの影響をすごく受けている。
つまりこれは何かというと知的労働ですね。
知的労働が増えている、頭脳労働が増えているということです。
その割合が増えているんですよね。
生産性を問われることが増えてしまっていて、個人差がすごく大きくなっている。
昔は長時間労働によるうつが多かったんですけども、長時間労働というよりは、最近だと質ですよね。質を求められる。
質とは何かというと、AIやITをうまく使いこなせる力ということになってくるんですね。
この技術をうまく使いこなせるか使いこなせないかで生産力が全然違いますから。
この個人差を、本人の努力不足だとか言ったりするようになってしまった。
そこからのうつが増えている。
だから、ITやAIを使ったりとか、コミュニケーションをうまくするとか、そういう質を高められない人たちがうつになったり、発達障害と呼ばれることが増えてるというのがざっと雑に言うとそういうことが多いなと思います。
この新しい技術というのは、人の管理をしやすくさせているんですよね。
富とか資産の格差の拡大にも影響を与えているということになります。
だからよりプレッシャーがかかるようになってきているというか、遊びがないというか、ゆとりがない感じも起きていますよね。
それだけ管理されやすくなっているのかなという気は個人的にはする。
管理されているから、ギリギリまで働かせたいと思うわけですね。
ギリギリまで本人たちの能力を酷使したいので、そのギリギリのところから外れてしまうと能力不足だということで、発達障害と言われてしまうこともあるし、脳の疲労感がたまりやすいと、体力がないと、うつなどになってしまうということになりますね。
あとは多いものというと、歴史の影響を受けていることですよね。
だけどこの歴史は変わってきているということですよね。
文化的な変化による摩擦、文化との摩擦から来る人間関係の破綻からも病気が増えているという感じですね。
日本的なものからアメリカ的なものに変わっている。
この流れが色々なトラブルを生んでいるという気はします。
アメリカ国内でも同じようなことが起きているんですけど、アメリカで起きている問題は日本でも起きるようになっていると思います。
■さまざまな摩擦
どういう風に日本とアメリカの文化の違いがあるかをちょっと雑に話します。
さっき皆さんからお勧めされたので、ちょっと読んでいましたけど、「異文化理解力」という本ですね。
これを参考にして書くと、日本というのは「ハイコンテクストな国」ということですね。
共通の知識、共通の価値観を多く持つので、一を聞けば十知るというカルチャーなんですよ。
対してアメリカは、「ローコンテクスト」。
きちんと説明しないと伝わらないよね、ということなんですね。
多民族、多文化、多様性の国なので。
「わかってくれよ」というカルチャーの人からだんだんローコンテクストのカルチャーになってるんですけど、そこで対立が起きたりする。
若い人と古い人で対立が起きたりします。
あとは、日本は合意形成の国なんですよね。
だから皆で意思決定しなきゃいけない。
和を重視するので、皆が同意しないと次へ進めないんですけども、アメリカはリーダーシップの国なので、だんだん日本もリーダーシップの国に近づいている。
リーダーシップ重視にすると、リーダーが暴走していると言われたりするんですよね。
トップダウンはずるいだろうとか言われるようになってきて、ここの対立や摩擦も起きてきてます。
あとは、人間関係を重視する関係ベースの国、飲み会カルチャーが大事だったのが、タスクベースの国に移りつつある。
つまり仕事上の関係を重視するようになってきている。
いい奴だから仕事しようというよりは、仕事ができるやつだから付き合おうという形に変わってきた。
あとは問題を避ける傾向にあるんだけども、対立してでも、ぶつかり合って理解し合おうよという国に変わってきている。
こういう文化的な変化の中での困惑もよくあるかなという気がします。
仕事の悩みで多い。
聞いてると、そういう働き方の変化とか文化的な変化、コミュニケーションの変化で起きている摩擦をよく聞くなという感じですね。
そして個人の中のストレスというのは、自分への攻撃性に変わることがあって、この攻撃性が自分に向かうこともあれば、集団の中の弱者に向かうことが多いということですね。
特にこれが多いですよね。
だから結果的に自分を責めがちで、かつ集団の中で弱者である人たちが潰れてしまうということが起きている。
最近だとどういうのが多いかというと、ハイコンテクストの価値観についていけないとか、古い価値観の人、上の世代に対して腹を立てている人がいたり、新しい価値観についていけない人とかスピードについていけないとか、ITの変化による働き方についていけないとか、攻撃対象にされやすい、この3つがだいたい多いかなと思います。
実際、結局ITとAIの時代に変わっていくので、ITやAIの技術に価値観は引っ張られちゃうんですね、どうしても。歴史上どんな国もそうなんですよ。
文化に引っ張られるというよりは、どちらかというと新しい技術に引っ張られがちなので、文化というのは。
技術が先行することが多いんですよね、思想よりも先に。
正確にはちょっと違うんですけど。思想があって技術があって大衆文化ということになるんですけど。
でも技術に引っ張られちゃうと思うので。
最先端を行っているのがアメリカですから、日本も絶対アメリカに近づきます。
アメリカはこういうカルチャーなので、そこについていこうとする人たちと、早くついていかなきゃという人たちと、遅れてついてくる人たちと、必死についていくまい、日本的であるべきだと思う人たちと、ぶつかり合いが起きるんじゃないかなと思います。
今回は、仕事や職場の悩みで多いものはというテーマでお話ししました。
会社や組織でよくある悩み。なぜ問題が起きるか?
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