性被害とジャニヲタ
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ジャニー喜多川氏の性加害問題について #グルーミング
00:00 OP
01:05 精神科医が発信する意義
03:47 「グルーミング」まで含めた性加害者
07:11 消費者の無関心
08:22 人権、尊厳
本日は「ジャニー喜多川氏 性加害問題」を語ってみます。
イギリスのBBCがこの問題を取材して、日本のメディアや司法のあり方を批判していました。
もちろんジャニーさんのことも批判しております。
この問題を僕なりの視点で語ってみます。
もちろんジャニーさんご自身のことを僕は診察していないし、診断していないので語れることは多くはないんです。
ゴールドウォーター・ルールに反さない範囲で、この事件のことを僕なりの視点でお話しします。
■精神科医が発信する意義
この問題を精神科医が発信する意義は何なのか、と僕は最初に考えたんです。
色々ありますけれど、取り上げないことが一番問題なんじゃないかなと僕は思いました。
それはこの問題を取り上げない司法やマスメディアも同じだと思うんです。
やはり僕らはこの問題を取り上げなくてはいけないと思います。
それに対して、自分たちは意見を持たなきゃいけないなと思います。
それはそうですよね。
被害者がいたり、同じような被害に遭っている人たちがいる中で、社会に注目されるような事件があったとき、注目されなければいけない事件があったときに、沈黙するというのは良くないですね。
これをきっかけに、社会に対して精神疾患や精神科のことを知ってもらわなければいけないので、僕らはこれを発信する意義があると思います。
そして司法やメディアも同様だと思うんです。
こういうときにしっかり取り上げる、自分たちのあり方を見直すということはとても重要だと思います。
これがなされてないのは何なのかというと、「摩訶不思議日本」とBBCは言っているのですが、責任の所在がはっきりしていない、リーダーの人格が見えていない、というのも問題なんじゃないかなと思います。
リーダーが決めているんです。
誰が決めていないとかではなく、その組織のトップが決めているんです。放送をしない、と。
トップがそういう判断をしたということなので、その判断をしたトップをしっかり僕らは見ていかなければいけないです。
そういうことを扱う部署がないんだとか、部署を作らなかったとか、それは全部含めてトップの問題だと思うので、やはりトップたるもの、その地位にいる人たちは、人格を見せていく、自分の人格を見せつつ、その人格で判断していくことをしなければいけないんだろうなと僕は思います。
ちゃんと怒る、批判する、非難するということをしなければいけないです。
そういうことができる環境をしっかり作らなければいけないよね、日頃からね。
そういうのは思います。
■「グルーミング」まで含めた性加害者
事件のものを含めると、被害者たち、子どものときにジャニーさんから性的ないたずらをされた人たちが、ジャニーさんのことを恨んでいなかったりするんです。
それは巧妙なグルーミングなんじゃないか、という風に取り上げられています。
グルーミングとは何かというと、アメとムチというか、性的なこともするんだけど、他のところもケアしてあげているということなんです。
学校の先生が生徒に手を出すようなものです。
優しくしてあげたり、傷つく子どもたちの心を癒してあげたり、色々なことを教えてあげたりして近付いていって、その代償として性的なものを要求する。
そうすると子どもは断れないし、むしろ喜んで差し上げてしまうかもしれないんだよね。
そこの問題があるんです。
いわゆる洗脳にも似ているんですけれども、そこに対しての怒りが持てないというのは、やはり心というものの理解が浅いんだと思います。
これは個人の問題でしょうと言う人はいるのですが、そうじゃないんだよね。
やはり声を出せない人たちがいること。そういう状況だと断れない。
子どもというのは知識もなければ経験もなかったりしますから、判断ができなかったり、そういうのはすごくある。
これは別に子どもだけじゃなくて、20歳を超えても大学生になってもいるし、上司ー部下の関係でも同じようなことは起きるし、それが不倫関係みたいな形で起きることもあるし、良くないんだよね。
それは医師ー患者関係でさえありますよ。
心理士と患者関係でもある。
立場を利用してそういうものを要求することは良くないというか、怒らなきゃいけない、恥ずべき行為だと思います。
でも性的なものに対する緩さというのがやはりあるなと思っていて、いやいや、そういうことはあっても傷つかないとか、上手くやっている人はいるじゃないかとか、立ち直る人もいるじゃないかと言うんですけれども、一方でやはり立ち直れない人たちというのがいるんです。
性的なものは本当に人それぞれ全然違います。インパクトが。
ちょっと触られたぐらいだなみたいな人から、決定的にアイデンティティが損なわれてしまう人、心の核というかコアの部分まで奪われてしまう人もいるので、やはり自分がこうだからと思う形で処理してはいけない問題です。
すごく個人差がある領域だなと思います。性的なものというのは。
■消費者の無関心
あとはやはりファンの人たち、みんなが見て見ぬフリをしている、消費者の人たちの無関心というのもあるなと思います。
ジャニーズのことをちょっと調べたり、ちょっとネットのことに詳しい人は、ジャニーさんがこんなことをしていたというのは、もうみんな知っているんです。
だけど無関心というか、よくわからないから意見を言わないみたいな感じ、自分がそういう判断をしていて間違っていたとは言えない感じというのがあると思います。
元々ジャニーズのことが好きだからこそ、なおさら文句が言えないとかそういうのはあると思いますけど、これもよくないなと思います。
やはり意見を言うのはとても重要だし、こういうことに沈黙せずに我々の市民議論にあげるというか、市民の関心事としてきちんと取り上げるということはとても重要です。
それが成熟した市民社会を生むので、きちんとこういうことに対してNOと言わなきゃいけない、と僕は思います。
■人権、尊厳
でもこういうのってどこにでもあるよね、長いものには巻かれなきゃいけないよね、というのはもちろんあるし、僕も臨床場面ではそういうことを患者さんに言うときもあるんですけれども、それはやはり本当は間違っているというか、自分たちの人権や尊厳を放棄しているということなんだよね。
人権の中には、自由に発言するという権利があるわけです。
僕らは自由に考えていいし、自由に発言していいんです。
それは僕らが持っている権利であるし、尊厳なんです。
その尊厳が損なわれているということです。
僕らはみんな全員に平等に価値があるし、平等に尊厳があるし、平等に権利と責任があるんです。
それがグチャグチャになっているし、わかっていない。
わかってもらうための教養を磨く機会を奪われているというか、色々な意味で僕らはそこは奪われていて、尊厳が損なわれているんです。
だから僕らは自分たちのことを好きになれないし、自分たちのことを、自分たちの人生を幸せだと思えないんです。
それは結局、尊厳を放棄しているし、尊厳を認めてもらっていないから。
尊厳を認めてもらえていれば、多少苦しくても多少貧しくても、我々は幸せでいられるんです。
だけどもしそこの尊厳が奪われてしまっていれば、どんなに豊かな生活をしていても満たされないよね、心は。
ということです。
ここでNOと言えないということは尊厳が損なわれているということだし、自分たちの権利とか自由を奪われているということだと思います。
それはやはり嫌ですよね。
そういうことなんじゃないかなと僕は思います。
今回は性加害問題がニュースになっていたので、それを益田目線、精神科医目線で解説しました。
#精神科医 #益田裕介 #オンライン自助会
第五部その他 第1章2節 ジャニー喜多川氏の性加害問題について #グルーミング
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