<本の紹介>
2022/8/5
精神科医の本音 (SB新書) 益田 裕介
https://www.amazon.co.jp/dp/4815616221/
2022/8/22
精神科医がやっている聞き方・話し方 益田 裕介 https://www.amazon.co.jp/dp/4866801921/
00:00 OP
00:53 YouTubeを始めたきっかけ
02:06 フィールドワークの手法と似ている
06:52 YouTube上にもプロの精神科医を
07:44 精神科医インフルエンサー
14:01 社会的影響力
本日は夏休み特別編です。
普段僕がどのような形でYouTubeを撮っているのか、どういう思いでYouTubeを撮っているのかをざっくり解説してみようと思います。
精神科のドクターや看護師さん、心理士さん、PSW(精神保健福祉士)の人で、これからYouTubeを始めたいと思っているけれど、どういう風にやればいいのかわからない人や困っている人も多いと思います。
そういう人たちに向けて、僕の普段やっていることを紹介できたらなと思います。
■YouTubeを始めたきっかけ
もともとなぜYouTubeを始めたかというと、患者さんに向けた心理教育のためです。
診察時間はどうしても短いので、病気を説明する時間がなかなか取れません。
説明する時間が取れないので最初はプリントを渡していました。うつ病とはこういうものですよとか、抗うつ薬はこういう副作用があるんですよとか。
ですが患者さんは「紙はいらない」と言います。ゴミになるからいりませんと言われたりして、なかなか読んでくれませんでした。
なのでホームページに文章で書いていましたが、それもあまり見てくれませんでした。
そこでYouTubeを始めて、動画で説明するようにしました。そうしたら結構見てくれた、ということです。
そうするとアクセスも増えて、クリニックの広告的な意味もあって、どんどんアクセスが増えていったのです。
それが今大きくなって今日に至るという感じです。
■フィールドワークの手法と似ている
どういう形で動画を撮っているのかというとです。
まず日々の臨床の中での疑問です。
これどうやったらいいのかな?とか、患者さんからの質問を受けて、こういうテーマで動画を撮ろうかなということをまず考えます。仮説を立てると。
それを本当だったら診察室の中で伝えたいのですが、なかなか伝える時間がないので動画にしているということです。
これに対して文献調査という形で教科書を読んだり、論文を調べたり、ガイドラインを見たりします。
臨床をしているとわかると思いますが、精神医学の範疇、心理学の範疇、患者さんのことは説明ができないですし、それだけの知識だと臨床を回せません。
臨床的な疑問は解決できないのです。
それ以外の本、人文系の本も読んだり参考にしたりします。
インタビューと書いていますが、臨床現場で感じていることとか、他の患者さんで感じたこと、他の患者さんでうまくいったこと、他の患者さんでうまくいかなかったことなどを思い出したり、カルテを見直したりします。
そういうのを全部ひっくるめて分析・報告という形でYouTubeを撮って公表している、というのが今の流れです。
この「仮説」「文献調査」「インタビュー」「分析・報告」と青字で書いているところが何だと思うかもしれませんが、これはフィールドワークのやり方、報告の仕方から取ってきました。
社会学や文化人類学での質的な研究で行われる手法です。
仮説を立てて文献調査をして、現地の人のインタビューを取って、場合によってはアンケートを取ったりして分析報告する。レポートにしたり、論文にしたりするということです。
このやり方に僕らがやっているYouTubeも似ているなと思ったので、これを参考にまとめてみました。
フィールドワークのやり方を見ると、すごくスッキリしました。自分がやっていることがよくわかって、大変スッキリしました。
臨床現場で起きていることは、本当にフィールドワークなんだなというのは思いました。
一般的な論文やレポートの方向と違うのは、YouTubeはすぐにコメントという形でフィードバックが来るところです。
アンケートも場合によっては取れるので、そういうものを取ってまた仮説に戻って次の動画に備える、日々こういう流れを繰り返しているということです。
いわゆる研究者の人たちと僕らが違うのはここです。
臨床現場を知っているかどうかです。
テキストだけでディスカッションをしているとか、実験をしてデータを取って何かを言っているのではなくて、僕らはやはり質的な要素、臨床現場での体験をダイレクトに反映することができるので、それが僕らの強みではないかと思います。
ただ、質的な研究というものは倫理的な問題を含みます。
例えば、患者さんのプライバシーをどこまで公表していいのか、それを言っていいのか、悪いのか。
科学的に正しいのか、正しくないのか。
いろいろな問題が含まれます。
ここら辺の話をするとややこしいので今回は割愛しますが、そういうことは松崎先生らとチームを組んで、メンタル系YouTuberの会という形で月1でミーティングをしています。
そういう形でブラッシュアップしながらこの活動を続けているということです。
皆さんも日々疑問に思うことがたくさんあると思います。
勉強したり、次から臨床に活かそうと思っているのですが、やはりアウトプットしないと勉強はなかなかできません。
インプットしにくいですよね。
僕もあまり勉強が好きじゃないですし、ダメなやつなんです。
だからYouTubeをすることで無理やり勉強しているというのはあります。
アウトプットが一番の勉強ですから。
そして僕のアウトプットは皆さんの役にも立つので、一石二鳥かなという感じです。
■YouTube上にもプロの精神科医を
もうちょっと踏み込むと、僕がYouTubeを始める前は、YouTube上にプロの精神科医はそんなに多くありませんでした。
当事者YouTuberの人がやはり影響力がありました。
当事者YouTuberの人が悪いというわけではありませんが、医学的に見てちょっと違うなとか、臨床現場の意見を反映していなくて個人的な意見が強すぎるなとか、そういうのもいろいろありました。
臨床をしていても、当事者YouTuberの言っていることやインターネットで調べてきたものを否定したり訂正するところから診察が始まることも結構多くありました。
だからやはりYouTubeを精神科医もやるべきなんだなと思い、始めました。
■精神科医インフルエンサー
2019年12月14日から始めているので、だいたい2年半ぐらいです。
やりながら、インフルエンサーとはどういうものなのかとか、精神科医がインフルエンサーになるというのはどういうことなのか、ということを覚えていきましたし、体感してきました。
言葉にしてみると単純なことですが、ここに至るまでは結構大変でした。
精神科医インフルエンサーとはどういう役割があるのかというと、1つは情報発信機能を持っているということです。小さなメディアなんです。
メディアとして情報発信をしていたりします。
もう1つの作用としてはコミュニティです。
インフルエンサーを中心に、今のインターネットやYouTube、Twitterもコミュニティが出来上がります。
それを見ている視聴者さんが集まってきて、視聴者さん同士がコミュニケーションをしあう。
そういうコミュニティの中心であり、シンボルになってしまうということです。
これは良くも悪くも避けられないです。
あとはサブ主治医であるということです。
結局、毎日動画を発信したりすると、どうしても影響力は高まってしまうし、主治医機能を持ってしまいます。
そういう自覚は必要だなと思います。
この3つが精神科医インフルエンサーの役割です。
とても責任が重いですよね。重いんです。
重いので、滅入らないようにYouTuberの会で集まっているということです。
滅入るんですよ、これは。インフルエンサーをやることはとても大変ですから。
大変なんだけど、楽しいですよ。
大変なんだけど、楽しいので皆さんやってくださいね。
始めてもらいたいのですが、結構大変なので会を作っていますから、一緒に慰めあいましょう。
概要欄続きはこちら(字数制限のため)
https://wasedamental.com/youtubemovie/6440/#c01
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【雑談】益田のオンライン自助会(メンバーシップ)は何を目指しているのか? 課題は?
https://youtu.be/aO9OqwgtvjQ
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【メンバーシップ】
このチャンネルのメンバーになって特典にアクセスしてください:
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スマホアプリからだとメンバーになることができません。
PCもしくはブラウザから申し込んでください、すいません…
https://youtube.com/shorts/xfJ9ks-ftfg?feature=share
【精神科医がこころの病気を解説するChとは?】
一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。
早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介
【自己紹介】
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。
2020年6月5日より断酒継続中。
【参考】
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/detail/3509
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb130991f3fa4
【コメントについて】
・コメントは承認制です。誰かのコメントに返信されているものは誤解される可能性もあり、基本的に承認されません
・コメントは益田が目を通していますが、手が回らず、質問にはお答えできません。ハートマークもつけてません。
・(のちのち)自分や他人を傷つける可能性のあるものは承認されません
・他の人への返信も原則禁止です。共感的なもの、相手に役立つものは一部、許可しています。短い時間で判断しているので「どうしてこれがダメなの?」みたいなものもあると思いますが、それはこちらのミスであることも多いです。ご了承ください。
【取材対応。テレビや雑誌、Webメディアの人へ】
気軽にご相談して下さい。 toiawase@wasedamental.com
方針についてはこちら https://youtu.be/esgbyuhTvRo
【動画制作の裏側はこちらから】
https://www.youtube.com/channel/UC9WXfmJQZVItKASe68--PJg
【夏休み企画】YouTubeをどうやって撮っている? これからYouTubeを始めたい医療従事者へ #フィールドワーク #総会資料 #早稲田メンタルクリニック #精神科医 #益田裕介
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