**こちらの動画は下記の動画の編集版です**
2020.9.19 うつ病が良くならない人、どうしたらいいのかについて解説します
https://youtu.be/p1T5GSOsAmY
00:00 OP
01:08 うつ病とは
03:34 うつ病の治療
05:18 薬の選び方
08:56 良くならない時
10:58 うつが良くならない人の特徴
今日は「うつが良くならない人」にどのような特徴があるのか、どのような治療を行うのか、についてお話しします。
結論から言うと、うつ病があまりよくならない人の特徴はあまりありません。
というのは、うつ病の1/3の人は薬がなかなか効かないことがわかっているためです。
1/3の人は薬を飲まなくても良くなり、1/3の人は薬が効き、残り1/3の人は薬があまり効きません。
■うつ病とは
そもそも「うつ病」とは何かというと、「原因不明の落ち込み(うつエピソード)を繰り返す」というのが古典的な理解です。現代的な診断アプローチの場合は繰り返す必要はなかったりします。
ですが、基本は3~6ヶ月くらいの落ち込みを繰り返すのがうつ病の特徴です。
時間が経てばうつの落ち込みはよくなるのですが、再発してしまうのがうつ病らしい特徴です。
薬を飲むことで、うつの期間が短縮され、落ち込みの深さも浅くなり、再発までの期間が延びます。それがうつ病の治療です。
僕はよく雨雲に例えます。
例えば、畑仕事をしていて雨雲が来れば、作業をやめて家に戻ります。そして雨雲が去るのを待ちます。
雨雲がきて調子の悪い時に外で畑仕事をしてもあまりうまくいきません。
薬を飲むことで、雨雲が去るスピードが速くなったり、雨の強さが弱くなったりします。そして、次に来る雨雲が遅くなります。
薬は飲んだほうが良いですし、再発予防のためにも飲み続けたほうが良いです。
薬の効きが悪いなという人であっても、薬を飲んでもらうことがほとんどです。効く人ほどは効かないけれど、飲まないよりは飲んでいたほうが良いという実感があります。
■うつ病の治療
うつ病の治療について説明します。
・抗うつ薬A
1つ目の薬、抗うつ薬Aを使い2週間~1ヶ月くらい様子を見ます。
↓
・抗うつ薬B
抗うつ薬Aの反応があまり良くなかった場合は抗うつ薬Bに切り替えます。
↓
・抗うつ薬と増強療法
抗うつ薬Bを使ってあまりうまくいかなければ、抗うつ薬の「増強療法」を行います。
抗うつ薬+気分安定薬
抗うつ薬+抗精神病薬
などと組み合わせます。
↓
・入院、mECT
上記でもうまくいかないときや治療のスピードが遅すぎる時は入院をしたり、あまりにもうつが酷い時は「電気けいれん療法(mETC)」を考慮したりします。
<認知行動療法(CBT)、ソーシャルサポート(SS)>
認知行動療法やソーシャルサポートを加えたほうが良いのですかという質問もよく受けます。
うつが酷い時はやらない方が良いです。認知行動療法は疲れます。
よくなってきた時に導入するのは良いと思います。
■薬の選び方
第一選択薬の選び方は、「エビデンスがあり、効果と副作用のバランスが良いもの」です。
RCTとは、薬と偽薬(プラセボ)をそれぞれ別の患者さんに飲んでもらい、3ヶ月~半年後くらいに治療効果を比べたときに偽薬よりも薬の方が効果が高ければエビデンスがある、というものです。
この試験により、効果と副作用のランキングが出ていますので、この中で上位のものを選びます。
・古いものほど強い?
患者さんに「この薬は強いですか?」と聞かれます。古いものほど効き目が強かったりします。
まずAという薬があり、それを改良して同じ治療効果で副作用が少ないものが出るのですが、実際には効果が落ちていることがあります。
ですから、古い薬の方が効果もあるけれど、副作用も多いというイメージはあります。
とはいえ基本的にはバランスの良い薬の方が治療成績は高いかと思います。
劇的に変わるわけではありませんが。
■良くならない時
ガイドラインに沿った治療であまり良くならなかった場合にどうしたら良いかというと、まずは診断を見直した方が良いです。
・躁うつ病
うつ病と診断されているけれど、実は躁うつ病(双極性障害)だったというケースも多いです。
躁うつ病の場合はリチウムやラモトリギンが効く人も多いです。
「抗うつ薬を飲んでいても躁転しなかったから躁うつ病ではないのでは?」と聞かれることもありますが、一概にそうとも言えません。
ただ、躁うつ病の人に抗うつ薬を出すと躁転するリスクは高いです。
・認知症
認知症の前期症状のこともあります。
・甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症などの身体疾患も、治療がうまくいかない時は疑われます。
エピソードからなんとなくわかりますが。
・人格障害、発達障害
うつ病ではなく人格障害や発達障害ではないかということも考えられます。
これらは合併していることもありますが、見直すことが大事です。
■うつが良くならない人の特徴
その他にうつが良くならない人の特徴が何かというと、こちらの5つが多いです。
・通院しない人
悪くなった時だけ来たりと、定期的に通院しない場合になかなかよくならない人が多いです。
・お酒の問題
お酒を飲み続けている人はやはりうつが良くなりにくいです。
「うつで気分が落ち込むから飲むんです」と言いますが、飲めば飲むほどうつは悪化します。
お酒がないと寝れないという時は、睡眠薬を出して調整します。
・家の問題
DV、虐待、モラハラなど家庭の問題がある場合も良くなりにくいです。
・能力の問題
知的能力、発達障害なども関係します。
・会社の問題
パワハラ、残業が多いといった場合もうつ病は治りにくいです。
家庭、能力、会社の問題については医療だけでは解決できないことも多いので、福祉と連携することが大事です。
家の問題があれば生活保護を取ったり、DVシェルターを使ったりします。
能力の問題であれば就労移行を使い能力開発をする、会社の問題であれば産業医や労基と連携するなどしていきます。
国がやっているサービスはたくさんあります。
精神科だけで治療するものではありませんので、それらをうまく利用することも大事です。
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うつ病について解説します。10人に1人? それとも過剰診断?
https://youtu.be/9dO__xIipWQ
【精神科医がアニメで解説】うつ病の9つの症状と、診断の3つの基準
https://youtu.be/0WjRZk1T-oQ
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『精神科医がこころの病気を解説するChとは?』
一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。
早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介
『自己紹介』
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。
2020年6月5日より断酒継続中。
【参考】
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3版
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb130991f3fa4
【コメントについて】
・コメントは承認制です
・コメントは益田が目を通していますが、手が回らず、質問にはお答えできません。ご理解よろしくお願いします。
・(のちのち)自分や他人を傷つける可能性のあるものは承認されません
・他の人への返信も原則禁止です。共感的なもの、相手に役立つものは一部、許可しています。短い時間で判断しているので「どうしてこれがダメなの?」みたいなものもあると思いますが、それはこちらのミスであることも多いです。ご了承ください。
【取材対応。テレビや雑誌、Webメディアの人へ】
気軽にご相談して下さい。 toiawase@wasedamental.com
方針についてはこちら https://youtu.be/esgbyuhTvRo
【動画制作の裏側はこちらから】
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#うつ
【過去動画の編集版】うつ病が良くならない人、どうしたらいいのかについて解説します #うつ病 #うつ
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