20代の朝食を取っていない人の割合が、男性で30%、女性で25%となっています。
各世代の平均が男性で15%、女性で10%ということなので、若い世代が朝食を取っていない実態がよく分かります。こういった事態を踏まえ、都内の大学では学生に朝食を取る習慣をつけてもらおうと、新たな取り組みを始めています。
白いご飯に目玉焼き焼き魚に、お味噌汁。1日の元気の源・朝ごはん。多くの人が自宅で朝食を取るなか、都内の大学ではこんな取り組みが。午前8時半です。昼食まではまだ時間がありますが学生食堂にはたくさんの学生が来ています。国分寺市にある東京経済大学では4月から授業のある平日に学生食堂で朝食の提供をはじめました。この日のメニューはシューマイに豚汁それに大盛り無料のご飯。値段は、これで100円なんです。100円朝食について学生に話を聞くと「めっちゃうまいです。100円でこれだけ食べられるとか学生にはめっちゃありがたいです」と話す人や「すごく朝からボリュームたっぷりで一人暮らしだとなかなか色々な種類が作れないのでとても助かっている」と話す人がいました。
ワンコインの「100円朝食」はどうやって成り立っているのか?支えているのは学生の保護者が加入する父母の会です。担当者は「通常300円のメニューだが1食あたり父母の会から200円の補助。この値段に設定することができた」と話します。
東京経済大学で1日におよそ100人が利用するという「100円朝食」。この流れは都内の大学に広がっています。去年、早稲田大学は、4つのキャンパスで2週間実施し、2000食を提供。慶應義塾大学でも5日間で1000食と、いずれも好評でした。
午前8時半。明治大学の学食ではオープン前におよそ40人の行列ができています。今週月曜日からきょうまで実施されました。明治大学の学生に話を聞くと「おいしいです。100円にしてはいっぱいある」と話す人や「朝あまり起きられないので早起きという面も含めていい」と話す人がいました。満足げな表情の学生たち。
さらには「一限から集中して取り組める」や「頭が働きます。1日のやる気が違う」と、朝ごはんを食べると頭が働くという学生たち。朝食と学習には、どんな関係があるのでしょうか?「科学が証明する新・朝食のすすめ」の著者である、女子栄養大学の香川靖雄副学長は「学業成績が朝食の摂食者が朝食の欠食している子に比べて高かった」と話します。また、文部科学省が行った小学6年生およそ116万人を対象とした調査によると、朝食を毎日食べている児童とそうでない児童は100点満点の国語と算数のテストで、それぞれおよそ20点の差ができたといいます。香川氏によるとご飯などを含む朝食は脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が取れるため学習能力の向上が期待できるといいます。しかし、朝食をとる上では「バランスの取れた食事でないと頭も心も体もちゃんと働かないということが分かってきた。体を活性化するためにはたんぱく質もビタミンやミネラルもいります」と、栄養のバランスにも注意してほしいと指摘します。
栄養のバランスが取れた朝食を食べることで、体のリズムが整えられ、頭の働きがより良くなるとということです。各地で広がる「大学100円朝食」。大学生の体調管理に加え、学力の底上げにもつながるかもしれません。
学生に朝食を!大学の取り組みとは?
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