都内各地で再開発が進められていますが、港区の虎ノ門ではホテルの跡地に残された大きなクスノキを再開発後も生かし続けようというプロジェクトが始まりました。
ホテル虎ノ門パストラルがあったこの場所では、現在再開発が進められていて、2019年度に地上36階建ての複合施設が完成する予定です。そこに立つ樹齢100年以上、高さおよそ20メートルの巨大なクスノキを残してシンボルツリーにしようということになりました。
しかし、その計画には課題がありました。木の残る場所には新しく道路が造られるため、横に20メートルほど移動させる必要があったのです。移植するには「立曳(たてび)き工法」という江戸時代からの伝統技術が使われる予定です。この工法は木を立てたまま水平に移動させるもので、木が新たな場所に根付くまでは他の工法より時間と費用がかかるものの、木の損傷が少なくて済みます。移動にはまず木の剪定を行った後、大きな根を残しながら2メートル以上掘っていきます。この後、根をシートで覆い、1年かけて細い根を生やして移植に対応できるようにするということです。森トラスト・建築グループの広島智行さんは「これだけ大きな木はなかなか育てようと思っても育てられない。古くからずっとこの地を見守り続けている木なので、今回の計画でも引き続き見守ってほしい」と話しています。
木の立曳きはおよそ1年後の来年6月から7月にかけて行われる予定です。
虎ノ門再開発 樹齢100年以上のクスノキを残そう
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