東京都は来年度から水素で走る燃料電池バスを都営バスに導入することを目指しています。きょうから実際にこのバスを走らせる実験走行が始まりました。
燃料電池バスは水素と空気中の酸素の電気化学反応で発電しモーターで走るため、エンジン音がなく非常に静かです。さらに水素から作った電気を使って非常時での活躍への期待も寄せられています。トヨタ自動車・技術開発本部の権藤憲治主査は「外部に電気を流して交流100ボルトに変換できる。例えば災害時に体育館とか家庭に電気を流すことができるシステム」と話します。燃料電池バスは10分間の充電で満タンとなり150キロ走行できるほか、小さな体育館であれば5日間電気を供給できるということです。
バスはきょうから都心部と臨海部を交互に1日1回人を乗せずに走り、都内特有の渋滞や坂のアップダウンの影響を調べてメーカーに情報を伝え、車両の開発に反映します。
水素で走るこのバスは二酸化炭素を一切排出せず、出てくるのは水だけです。舛添知事は先週、都庁の周りを10分間乗車し、性能を確認しました。知事は財政的な支援や水素ステーションの整備を急いで進めていきたいと話していました。
都は2020年東京オリンピック・パラリンピックまでに燃料電池バスを100台以上増やす方針で、水素社会の実現を目指しています。
燃料電池バスは現在国内に2台しかなく、愛知県ではその1台に客を乗せて実験的に運行しています。バスの金額は現在使用している都営バスが1台当たりおよそ2000万円であるのに対し、燃料電池バスは1台およそ1億円かかるといわれています。燃料電池バスを買うための支援を行政がどこまで進められるかが普及への大きな課題となりそうです。
水素で走るバス 都バスに導入へ
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