西武新宿線の東伏見駅と西武柳沢駅の南側、武蔵野市役所から武蔵野中央公園の一帯にはかつてゼロ戦などのエンジンを製造した中島飛行機の武蔵製作所がありました。現在は跡地に、当時は変電室として使われた建物が残るだけとなっています。その「最後の戦争遺産」とも呼ばれる建物が、公園の拡張に伴い解体されることになりました。
1938年に開設された中島飛行機武蔵製作所は日本有数の軍需工場で、戦時中は9回の空襲を受けました。旧変電室はこの跡地に残っている唯一の建物です。
内装の解体工事が進められる中、天井裏からは爆弾が突き抜けたとみられる痕が見つかりました。建物が壊れていないことから不発弾だったとみられ、穴には修復された跡もあります。この建物は戦後、都営アパートの管理事務所として使われたため改修はされているものの、特徴となる2つの窓の位置はそのままとなっていました。きょう、最後の見学をした人は「ここがそういう施設だったという実感はある。実物があると昔のことを思い出すきっかけになるので大事だと思う」と話していました。また「武蔵野の空襲と戦争遺跡を記録する会」の牛田守彦副代表は「ここの建物にはあまり被害はなかったが、空襲の際の目標がこの建物の脇に設定されていた。とても重要な価値を持っていたと思うので大変残念だ」と話しました。きょう午後からは解体作業が始まりました。
都は来年度以降、公園の整備に着手する予定で、武蔵野市と話し合いながら工場跡地や変電室についての説明板を公園内に設置したいとしています。
爆撃とみられる痕も… 中島飛行機跡 “最後”の戦争遺跡解体
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