増加を続ける外国人観光客をターゲットにした新たなサービスが、今月から鉄道の駅や百貨店でスタートしました。
東京メトロが管理する170の駅に置かれたのは、英語のほか韓国語やドイツ語などの27カ国語に対応する音声翻訳アプリが入ったタブレット端末です。外国人利用客の案内に去年5月から2つの駅で試験的に使ってきましたが、スムーズで丁寧な対応ができるとして、今月からほぼ全ての駅の改札口や駅事務室などに設置しました。東京メトロによりますと、去年4月からことし3月までの地下鉄の外国人利用者は1日当たり4万2000人以上で、前年度よりも40%以上増えているということです。外国人観光客の一人は「(東京の地下鉄は)とても難しい。一番難しいのは出口の場所。(特に使う言語が)英語でない私たちには特に難しい」と話していました。担当者は、2020年の東京オリンピックに向けてタブレットの活用の充実や案内表示の多言語化など、外国人利用者への対応を強化していくと話しています。
一方、百貨店でも外国人観光客に向けたサービスに力を入れています。新宿高島屋ではおよそ20人が通訳を担当しています。パンレフレットの多言語対応ももちろん行われていますが、サービスはそれだけではありません。百貨店では全国で初めてというイスラム教徒が毎日行うお祈りのための祈祷室を去年から設けています。
そしてきょうから始まったのが外国人観光客専用の自転車のレンタルです。担当者は「商品は百貨店なのでたくさんあり、(外国人観光客にも)満足してもらっていると思うが、リピーターは違う価値を求めてくる。今までなかった価値を伝えることで、より多くの人に来てもらえると考えている」(高島屋新宿店・営業企画、神田美樹雄担当課長)と話します。
今回の取り組みは都内などでシェアサイクルの事業を手掛けるNTTドコモなどと協力して実施されています。前日までに専用サイトを通じて予約し、当日、店舗で受け付けをすると、午後6時まで電動アシスト付きの自転車が利用できます。借りる時には日本の交通ルールや規約を記したパンフレットが手渡され、トラブルなどの時にはコールセンターが対応します。担当者は「新宿の周りには新宿御苑や明治神宮、原宿など近くに人気のスポットがある。自転車を使えば距離が縮まるので、エリアとしての魅力が増すと思う」と話しています。
外国人観光客の増加とともに、多様化するニーズに応えようとさまざまなサービスが広がりを見せています。
都内では案内表示板の多言語化や無料のインターネット環境の提供なども行われています。このほか、西武鉄道は今月から中国や韓国からの外国人留学生による案内を西武新宿駅で始めました。案内カウンターや改札口に立ち、外国人観光客に対して沿線の観光や交通の案内を交代で行うということです。
駅や百貨店でも 外国人観光客向け新サービス続々
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