上野の国立西洋美術館の本館が3度目の挑戦です。来年の世界文化遺産登録に向けて、ユネスコ=国連教育科学文化機関の諮問機関がきのう、きょうの2日間にわたって調査を行いました。
登録されれば都内では初めての世界文化遺産になる国立西洋美術館本館に、地元の台東区では地域ぐるみで期待を盛り上げ、登録を待ちわびています。台東区の服部区長は「オリンピックに向けて、台東区にある西洋美術館を世界に発信すればさらに多くの人に来てもらえると思う」と話します。
国立西洋美術館の本館はフランスの建築家ル・コルビュジエが設計し、1959年に完成しました。世界文化遺産にはフランスや日本など7カ国が各地のコルビュジエ作品の一括登録を目指し、共同で推薦しています。
世界文化遺産に詳しい建築の専門家・早稲田大学の中川武名誉教授は、ル・コルビュジエの作品は世界中の誰もが建築の素晴らしさを楽しめるもので、国立西洋美術館も世界文化遺産に値するものだといいます。また、中川名誉教授は「国立西洋美術館はコルビュジエの考え方の核になる中心のホールなので、目指したものがきちんと残されている。素晴らしいものだから価値あると思う」と話しています。
ル・コルビュジエの作品群はこれまで2009年、2011年と2度にわたって登録を目指してきましたが、2回とも一部の作品は世界遺産としての価値が認められたものの、全ての作品では評価基準を満たさなかったなどとして、登録が認められませんでした。早大の中川名誉教授は「今も使われている建物なので、保全の状態がポイントになる」として「ある程度改造されても最も重要なところはきちんと保存されていれば大丈夫という考え方も認められてきているので、今回は大丈夫だと思っている。ぜひ登録されてほしい」と話します。
今回の調査結果は来年5月にまとめられ、7月に開かれるユネスコ世界遺産委員会で登録されるかどうかが決定します。都内初の世界文化遺産登録へ、地元の期待も高まっています。
今度こそ! 国立西洋美術館、世界文化遺産へ
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