2020年東京パラリンピックまできょうであと5年となりました。パラリンピック史上初めて2度目の大会開催都市となる東京では、障がいを乗り越え、若きアスリートがパラリンピックの夢を追い掛けています。また、未来のパラリンピック選手を育成する取り組みも始まっています。変わり始めた障がい者スポーツを取り巻く環境を取材しました。
都内を拠点に活動する車いすバスケットボールのチームに、5年後の東京パラリンピックに出場することを夢見る若手選手がいます。小田島理恵さん(26)です。小田島さんは4年前、事故で脊髄を損傷し、車いす生活になりました。小田島さんはリハビリで訪れたスポーツ施設で車いすバスケットボールと出会いました。以来、競技中心の生活を送っています。小田島さんは「車いすバスケットボールを始めてから人生が変わった。26歳で充実した日々を送れるとは思っていなかった」と話します。
小田島さんが所属するチーム「GRACE」は1975年に結成された国内で最も歴史がある女子チームです。車いすバスケットは障がいがない人でも同じ条件で楽しめるため、GRACEも精力的に体験会などPR活動を行い、体験を通じて子どもから大人まで一人でも多くの人に車いすバスケットの魅力を知ってもらうことで競技人口の増加や練習環境の改善につなげたいと活動を続けています。
しかし、車いすバスケットでは練習場所の確保もひと苦労です。既存の体育館はバリアフリー化されていない施設も多く、チームは障がい者スポーツセンターや特別支援学校の体育館を借りて練習を続けています。GRACEの長野志穂コーチは「床を傷つけたりする可能性が高いので、体育館を借りるのは正直、難しい。少ない体育館をみんなで取り合う感じになってしまう」と話します。
こうした状況に対し、大会組織委員会はパラリンピックの開催を機に、障がい者を取り巻く環境は大きく変わると期待しています。東京組織委員会・大会準備運営局の中南久志パラリンピック統括部長は「目に見える社会インフラだけでなく、多くの人の意識が変わるような大会にしたい」「(開催決定後に)風が変わったところがある。学校側から説明に来てほしい、大会に市区長があいさつに来たりということが始まっている。2020年パラリンピックがなければ実現しなかったことだと思う」と話します。
5年後に向けてパラリンピック選手の育成プロジェクトも強化されています。今月、都内で開かれたランニング教室で指導したのはロンドンパラリンピックの陸上男子100メートル金メダリスト、ハインリッヒ・ポポフ選手です。ポポフ選手は「このランニング教室で2020年東京大会の候補選手が少なくとも3人は見つかった」と話しました。一方、今回指導を受けた内海瑠華さん(16)は「もっと肘を振ったら膝が自然に出てうまく走れるからと教えてもらった」と話し、目標は東京パラリンピック出場です。
内海さんや小田島さんのような若きアスリートにとって5年後のパラリンピックは大きな意味を持っています。小田島さんは「パラリンピックに出たら自分の世界観が変わると思う。口に出してパラリンピックに出たいと言えるものなのかなとも思うが、目標あっての練習なので頑張りたい」と話します。
5年後の大会を機会に、障がいがある人が暮らしやすく活躍できる社会を実現できるのか。大きな期待がかかっています。
東京パラリンピックまで5年 “毎日充実” 目指すは大会出場!
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ