池袋駅の周辺ではきょうから戦後70年に合わせて、池袋の街が歩んできた歴史を振り返る催しが始まりました。その会場の一つ、「少年探偵団」などで有名な推理小説家・江戸川乱歩の邸宅では愛用の品々を集めた特別展示が行われています。
江戸川乱歩が1934年から晩年の1965年まで暮らしたこの邸宅では、催しに合わせて愛用の眼鏡や筆のほか、初公開となる「超人ニコラ」の草稿レプリカなどが展示されています。およそ300坪の敷地の中には数々の小説家が訪れたという応接間や、書庫として使用されていた土蔵もあります。ここには乱歩が小説の執筆の際に参考にしていた犯罪関連の書籍や国内の作家の小説などおよそ2万冊が保存されています。
会場を訪れた人は「やっぱり教養がすごいですね。いろいろな関心の深さ、関心の広さですかね」「こういう施設が残されているといいと思う。このままずっと続いて残されていけばいい」などと話していました。
昭和初期、数々の名作が生まれた旧江戸川乱歩邸は来週火曜日まで毎日、入場無料で公開されています。
一方、東京芸術劇場では、戦後に広がった「ヤミ市」(闇市)に焦点を当てた展示会が開かれています。
公的には禁止されていた流通ルートで物資を手に入れ販売していたヤミ市は、戦後の人々の生活を支える大きな役割を担っていました。池袋では東口に1200軒規模のヤミ市が、そして西口には戦後15年以上にわたってヤミ市が存在したといわれています。会場を訪れた当時の様子を知る人は「(ヤミ市は)非常に怪しげだった。大学からは通ってはいけないと言われても、西口を降りるとヤミ市の間の路地を一目散に(大学へと)歩いていた」と話しました。
展示会では当時の様子を写した写真や大衆向けの娯楽雑誌などが展示され、ヤミ市と戦後の人々の暮らしを垣間見ることができます。
「ヤミ市」の展示会を開催中の東京芸術劇場で、戦後の大衆向け雑誌「カストリ雑誌」の展示を企画した立教大学の石川巧教授、壁一面を使ってヤミ市の様子を描くライブペインティングを行っている画家のパルコキノシタさんに話を聞きました。
“自由な文化”育った街 池袋の歩み
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