君が代のピアノ伴奏を拒否して懲戒処分を受けた豊島区の区立小学校の元教諭が、都の教育委員会に処分の取り消しを求めた裁判で、東京地裁は元教諭の訴えを認め、処分の取り消しを言い渡しました。
判決によりますと音楽教諭だった岸田静枝さんは2010年、勤めていた豊島区の小学校で、校長の命令に従わず卒業式で君が代を伴奏しなかったとして都教委から停職1カ月の懲戒処分を受けました。その後、都の人事委員会に不服を申し立てて1カ月の減給に修正されましたが、岸田さんはこれらの処分が思想の自由を規定した憲法19条に違反するなどとして取り消しと賠償を求め提訴していました。
きょうの判決で東京地裁の清水響裁判長は「卒業式の進行上、具体的な支障が生じたとは認められない。懲戒権者の裁量を逸脱し違法である」と指摘し、処分の取り消しを言い渡しました。ただ、憲法違反は認めず、賠償についても棄却しました。
判決を受けて岸田さんは「減給1カ月が取り消されたという判決をもらって、今後につなげられる」と語りました。一方、都教育委員会の中井敬三教育長は「今後、判決内容を確認し、訴訟対応を行っていく」とコメントしています。
君が代演奏拒否で訴訟 地裁、元教諭の処分取り消す判決
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