海外から都心に一番近い空港として5年前のきょう、羽田空港の国際線ターミナルが開業しました。毎年利用者が増加している空港の「変化」を取材しました。
2010年、4本目の滑走路運用開始とともに羽田空港の国際線ターミナルがオープンしました。それまでチャーター便だけだった羽田から、海外への定期便が運航されるようになりました。去年3月には延べ床面積が1.5倍に広げられ、飛行機の駐機スポットやチェックインカウンター、保安検査場が増設されました。これによって、これまで年間6万回だった発着枠は9万回に拡大しました。さらに、その半年後には空港直結のホテルやビジネスジェットの利用客専用の出入国施設が設置されるなど、利用者にとってより便利な空港へと変貌を続けています。
出入国者数はこの5年間で毎年伸び続け、東京入国管理局によりますと去年は1000万人を突破しました。そのうち、およそ3割を外国人が占めています。外国人利用客は「とても近代的ですてき」「とても心地いいし、近代的な部分と同時に伝統的な日本も感じられていいと思う」などと話していました。
この5年間で2倍以上に増えた外国人利用客に対応するため、空港ではサービスを充実させてきました。海外からの旅行客に喜んでもらおうと江戸時代の日本橋を総ひのき造りで再現したほか、深夜や早朝に発着する便を使う人向けに24時間営業の飲食店を増やしました。空港内の雑貨店では特に中国語を話せるスタッフのニーズが高まったとして「増便になって海外のお客も増えたので、外国語のポップを置いたり外国語を話せるスタッフを常に置いている」(まかないこすめ羽田航空国際線店の小豆畑舞子さん)と話しています。また、都内の周遊切符を販売する京急電鉄の観光案内所も利用客の増加に拍車が掛かっています。京急電鉄の尾原健介さんは「2014年度は対前年50%増で、多くの人が利用して非常に活気に満ちている」と話します。この流れを受けて、京急ではターミナルに直結する駅構内に家電や化粧品などを販売する免税店をきょうオープンしました。外国人旅行者をターゲットに、鉄道利用以外の需要も開拓する狙いです。
国は2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてさらなる羽田の利用拡大を目指していて、飛行ルートの追加などで昼間の発着枠を1.5倍に増やす計画です。ただ、ルートに当たる住民からは騒音や安全対策を心配する声も上がっています。
オリンピックまであと5年となる中、都心に最も近い空の玄関口として羽田空港は広がり続けています。
都心に一番近い空港 羽田国際線5周年…増え続ける利用者
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