杉並区の田中区長は消防車などの緊急車両が通行できるようにするために、広げた敷地に置かれた自転車などの私物を区が撤去できるようにする全国で始めての条例を制定する方針を示しました。
杉並区内は戦前から昭和初期にかけて急速に街が発展し道路の整備が遅れたため緊急車両が通れないような4メートル未満の狭い道路が区内の道路のおよそ3割を占めています。建築基準法によると4メートル未満の道路に面している住宅は建て替えなどのときに建物を後退させてでも中心から2メートルの空間を確保しなければなりません。しかし広げた後の敷地の所有権は住民のままであることから自転車や花壇などが置かれることがあり、区は、緊急車両の通行の妨げになると問題視してきました。
これまで検討を進めてきた区の有識者会議はきょう、「広げた空間にある私物を区が行政代執行によって撤去することが可能」とする答申をまとめ、区長に提出しました。答申にあるように私有地にある私物を自治体が撤去できる条例が制定された場合、全国で初めてのことになるといいます。
田中区長は今後、答申を踏まえて区議会や区民の声を聞いた上で来年5月にある区議会までの条例改正を目指したいとしています。
杉並区が全国初の条例制定へ 拡幅した空間の障害物は区が撤去
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