東京の新年を長年象徴してきた築地の「初競り」ですが、きょうが最後となりました。築地市場は建物の老朽化などを受けて、ことし11月に豊洲市場に移転することが決まっています。
午前5時ごろ、東都水産の関本吉成社長が「本年は豊洲元年。80年間お世話になった築地に感謝しつつことし1年、共に頑張ってまいりましょう」と新年の抱負を述べました。その後、鐘の音を合図に威勢のいい掛け声が飛び交い、築地市場での最後の初競りが開かれました。一方、築地を訪れた人からは「やっぱりちょっと寂しい」「当たり前のように来ていたから(寂しいね)」「この活気が豊洲でも続いてくれたらいい」などといった声も聞かれました。
築地の初競りで毎年注目を集めてきたのが、マグロの最高値です。ことしは青森県大間産の重さ200キロのクロマグロで、去年の3倍以上の1400万円、1キロ当たり7万円の値が付きました。競り落としたのは大手すしチェーン店の「すしざんまい」で、5年連続での最高値の落札となりました。すしざんまいを運営する喜代村の木村清社長は「人間の真心を伝えている。おいしいものをきょう来ていただくお客さまに食べてもらいたい。そのために良い物を買う」と話しました。
築地の場外市場にある「すしざんまい」本店では昼すぎから落札したマグロの解体ショーが行われました。肉厚でぎっしりとした身が披露され、集まった人からは歓声が上がりました。この後、大トロ・中トロ・赤身合わせておよそ1万貫が普段のマグロと同じ価格で振る舞われました。食べた人たちは「おいしい。脂がかんでからじっくり出てくる」「脂がすごくいい。しつこくない。口の中で甘さを感じてちょうどいい」などと話していました。
80年以上「都民の台所」として食卓を支えてきた築地市場での最後の初競りも終え、移転・再整備に向けて築地が大きく変わる年が幕を開けました。
築地市場、最後の初競り 注目の最高値は?
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