きのう午後3時ごろ、東京メトロ半蔵門線九段下駅で、押上行きの車両のドアに前輪を挟まれたベビーカーが車両の外に出た状態でホーム上をおよそ100メートル引きずられました。この事故を受け、きょう午後、東京メトロの奥義光社長は国土交通省を訪れ、石井国土交通大臣に謝罪し、トラブルの経緯と再発防止策について報告しました。
奥社長は「多くのお客さまに大変不安をかけたことを大変申し訳なく、心からおわび申し上げます」と謝罪しました。これに対し、石井国土交通大臣は「ホーム上で列車が出発する時に安全を確認すること、非常通報に適切に対応することは安全輸送確保する基本中の基本」だと述べました。
ベビーカーが挟まったのは車両の6両目で、母親と子どもが乗り込んだ後、父親がベビーカーを押して乗り込もうとしたところ、ドアが閉まったということです。居合わせた乗客らが電車の発車後、車内とホームでそれぞれ非常通報ボタンを押しましたが、車掌は電車を緊急停車せず、運行を優先させたということです。幸い、ベビーカーには子どもは乗っておらず、けがをした人はいませんでした。しかし、ベビーカーは線路の端にある柵に当たり、大破しました。車掌は「気が動転した」と話しているということです。
“あわや大惨事”という今回の事故はなぜ、起きてしまったのでしょうか…。車両のドアが閉じているかどうかは各車両に取り付けられた赤いランプで確認でき、1.5センチ以上のものが挟まれるとドアは「正常に閉じていない」と感知し赤いランプがつきます。ところが、物が挟まっていても1.5センチ未満のものでは「ドアが閉じている」と判断し、ランプが消えてしまう設定となっているのです。東京メトロによりますと、幅1.5センチ未満の物も感知できるようにすると、ラッシュ時に服の一部などが挟まれても発車できなくなるケースが頻発し、日々の運行に影響が出てしまうといいます。
東京メトロは今後、乗務員の教育指導の徹底し、実際の車両で非常停止ブレーキを使った緊急停止訓練を行うなどして再発防止に努めていきたいとしています。
ベビーカー挟まれ走行 なぜ…?再発防止は
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