築地市場の移転先となる豊洲市場で土壌汚染対策の「盛り土」がなかった問題で、大量の水たまりが見つかった地下空間について詳しい状況が分かってきました。
きのう都議会公明党が行った視察の際に撮られた映像では、砕いた石が敷かれただけの「砕石層」がむき出しになっている部分に、深い所で20センチに迫るほどの水がたまっていることが確認できます。東京都によりますと、これまで水が確認されたのは青果、水産卸売場、水産仲卸売場の3棟の地下です。この水について東京都の担当者は「建物の外の工事によってたまった雨水ではないか」としています。一方、きのう緊急会見を開いた共産党都議団はこの水について「強いアルカリ性の反応が出たため、地下水の可能性が高い」と、都とは異なる見解を主張しています。共産党の曽根肇都議は緊急会見の中で「(試験紙が)真っ青になる。真っ青というのはpHが12から14の間。強アルカリだ」と述べました。
雨水なのか、それとも地下水なのか…。視察を行った会派と都は、それぞれ安全性を調査しています。最大会派の都議会自民党も近く、視察を行う考えです。
一方、市場の移転延期の影響が地元・築地にも広がっています。水産物や青果の仲卸業者などおよそ60店舗が入る商業施設「築地魚河岸」は、来月15日に開業予定でしたが、開業延期の可能性が出ています。整備を進める中央区の担当者は「開業するまでの間、入居者に賃料は取らないという話をした。その中で、施設の維持管理費は発生すると認識している」(都市整備部・松村秀弦地域整備課長)と話し、仮に延期となった場合、区の財政にも影響が出るとしています。出店する業者の一部では「市場が残っている隣で、同じ物を売って売れるのか」といった懸念が広がっているということで、区では「まさにきょうが(『築地魚河岸』の)開業予定日の1カ月前という状況で、できるだけ早く結論を出していきたい」(松村地域整備課長)としています。
豊洲市場「盛り土」問題 地下空間の状況が明らかに
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