小池知事はきょうの定例記者会見で、豊洲市場の盛り土問題などの市場を統括する都の組織のトップである市場長を交代する人事異動を発表し「体制を刷新し強化を図る」と狙いを説明しました。
冒頭、小池知事は都議会に提案した知事の給与を半分にする条例案などが可決し閉会したことについて触れ「(都議会で)全ての議案について了承いただけた。給与の半減も加えて信任をいただいたと思う。冒頭解散の機会を逸したと思う」と話しました。
笑顔を見せた小池知事でしたが、この後は険しい表情に変わり、新しい人事について「市場長をはじめとする幹部の人事異動を実施する。具体的には市場長が交代、技術職を統括する理事ポストを新設する。建築そのものと環境(の部門)が分かれていて、今回の問題の一つになったが、そういう意味でも“横串を刺す”」と説明しました。
小池知事は今回の人事について、豊洲市場で当初の説明と異なって土壌汚染対策としての盛り土がされていなかったことなど一連の市場の問題の責任を明確化したものと説明し、「市場の体制を刷新し強化を図る」と語りました。
いまの岸本良一市場長は総務局理事に事実上降格します。このほか、市場長を務めたことがある中西副知事は市場担当を外れることになりました。また、新しい市場長には産業労働局の村松明典次長が起用されます。
小池知事は会見の中で、石原元知事に宛てた質問状の回答がきょう届いたことも明らかにしました。質問状は石原元知事に豊洲市場の盛り土がされていなかった問題の経緯などを問う内容でした。元知事からの答えは手書きではない書類で、質問に対する答えの多くは「分からない、覚えていない」という内容だったということです。小池知事は石原元知事宛てに再び質問状を送ることを検討しています。
一方、岸本市場長らはきょう、豊洲市場がある江東区議会の特別委員会に出席しました。岸本市場長は豊洲市場の一部に盛り土を行っていなかったことを初めて区議会に報告し「区民へ丁寧な説明をすべきだった」と陳謝しました。
これに対して議員からは「きょうまで説明がなかったのは信頼を根底から覆す行為だ」「豊洲地区への風評被害は甚大だ」などと厳しい意見が相次ぎました。江東区議会の清掃港湾・臨海部対策特別委員会の榎本雄一委員長は「小池知事から急きょ移転延期だと発表があって以来1カ月半。あまりにも遅い。早く(移転を)という思いはあるが、反面、徹底的に安全の検証はやってもらいたい」と話しました。
また、江東区側からは、市場移転延期の影響で来年4月に開園予定だった豊洲市場の周囲に設ける公園の設置が見送りになったことが報告されました。理由は「豊洲市場の開場が不透明になったため」としていて、開園のめどは立っていないということです。
小池知事 市場長交代「体制刷新し強化図る」
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