きょう11月7日は、もととも江東区の豊洲市場がオープンする予定日でした。小池知事が移転の延期を決めてからおよそ2カ月となる中、築地市場の仲卸業者らはきょうの「開業予定日」を不安の中で迎えました。
「都民の新たな台所」としてオープンする予定だった豊洲市場周辺は人通りも少なく、きょうも閑散としていました。また、周囲には市場の移転に伴って新しいバスの経路ができる予定となっていましたが、移転延期の影響で、豊洲市場の前に設けられた新しいバス停も利用開始が「延期」されています。
そんな中、移転ができず築地にとどまらざるを得なくなっている水産仲卸業者からは不安の声が聞こえてきます。1927年に創業した仲卸店舗「樋栄」の3代目、楠本栄治さんは「かなり、豊洲自体の評判、風評みたいなものでイメージが悪くなっている。それを払拭したいというのが正直なところ」と話します。豊洲市場にはすでに冷蔵庫やマグロを保存するショーケースを設置していて、その一部にはリース代が発生して経済的な負担も増しています。こういった声に対し、小池知事は記者団の問い掛けに「(きょうが市場の本来の移転予定日だったが、補償については)しっかりと対応していく」と述べました。水産仲卸「樋栄」の楠本さんがさらに気掛かりなのは、今後の予定の見通しが立たないことです。楠本さんは「解決策が一向に見えてこないのでその不安はある。こういう追加工事をしてこうするからいつごろには(豊洲に)行けますよ、という話が聞ければ安心するのだが」と話します。
移転先の豊洲では別の影響も出ています。豊洲市場のオープンに合わせて地元の商店街が開発した「豊洲の地ビール」の発売日は「当初の開業日」であるきょう=11月7日です。市場の移転は延期されましたが「豊洲を盛り上げていきたい」という思いから、発売日は変えず予定通り販売を開始しました。豊洲商友会協同組合の渡辺哲三理事長は「市場が来るということであれば、何か名物が欲しいなと考えた」「移転は半年後になるか1年後になるか分からないが確実に豊洲に来るとは思っているので、その時まで、より一層このビールが皆さんに愛される状況になっていたらと思っているし、象徴になれば」と話しています。
小池知事は豊洲市場の環境影響評価の手続きがやり直しとなった場合、最大で1年3カ月の期間が必要となるという見通しを示していて、延期期間が長期化する可能性があるとしています。
移転延期の豊洲市場 “開業予定日”のはずが…
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