小池知事と築地市場の業界団体が移転延期の決定後、初めて対面しました。東京都の予算編成のためのヒアリングで、業界団体は「知事自らが築地市場を視察して、直接移転延期について説明してほしい」と訴えました。
小池知事との面会時間より1時間早く都庁に入ったのは、市場関係業者でつくる築地市場協会の伊藤裕康会長です。築地市場の豊洲への移転延期が決定されて以来、初めてとなる小池知事との面会に臨みました。
部屋に入ると最初に握手を求めたのは小池知事でした。伊藤会長から要望書を受け取った知事はヒアリングの冒頭で、市場の移転延期に伴う現場の混乱について「結局、今の築地で年を越すことになった。多大なご迷惑をお掛けしおわびを申し上げる」と謝罪しました。これに対して伊藤会長は小池知事に市場を視察するよう要望し、知事が自らの言葉で市場関係者に説明してほしいとして「知事の一方的決定で移転を延期した以上、自身で直接その対象者である市場関係者に説明するのが筋ではないか」と訴えました。
知事に就任してすぐの8月に小池知事は一度、築地市場を視察していますが、市場の営業時間外でした。このため、伊藤会長は営業中の市場を体感してから移転の決定を判断してほしいとしました。これに対し小池知事は「築地市場に私自身が来て直接話を聞きたいというのはもっともだ。今後、いつどの段階でということを定めていきたい」と述べ、視察に応じる考えを示しましたが、時期については明言しませんでした。
予定時間を超えた20分間のヒアリングの終了後、伊藤会長は、改めて知事の考え方を直接聞くことが重要だとして「知事の考え方をわれわれもよく分かった上で、もう少し待とうとかこうしてくださいとか、会話ができる関係でないといけない。私たちも都民の一人だ」と語りました。
現場からの切実な声が届いた小池知事には、より丁寧な対応が求められています。
築地市場協会の伊藤会長は要望として、一日も早く移転の可否を示すことや業者への適切な補償を行うことに加え、風評被害への対策に取り組むことなども知事に求めています。
移転延期後に初の対面 築地業者「小池知事が直接説明を」
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