小池知事は来年度の東京都の予算編成に向けて、都議会の各会派からの公開ヒアリングを行いました。足並みをそろえてきた自民党と公明党との関係に都政改革に関して溝ができていることを受け、小池知事との距離感にも両者に差が出てきています。
対立が鮮明となっている最大会派・都議会自民党のメンバーと小池知事ですが、きょうのヒアリングは穏やかな雰囲気で進みました。自民党の高木啓幹事長が「豊洲新市場移転への取り組みで、事業者も大変困っている。ぜひ方針を早めに定めて市場関係者の補償と支援もお願いしたい」と話すと、小池知事は「これこそオール東京で臨んでいかねばならないテーマ。皆さんの要望がかなうように最善の努力をしていきたい」と応じました。
対立姿勢はなりを潜めた自民党ですが、ヒアリング終了後、都議会自民党の高木幹事長は「しっかり議論がかみ合うようにしたい。どういう議論をすることが必要か、都民の幸せをどうつくっていくのか。私たちは都政の大義というものを掲げてやっているので(知事への姿勢は)全く変わらない」と述べ、今後も知事に対する会派の姿勢は変えないと強調しました。
一方、笑顔で握手を交わす和やかな雰囲気となったのは都議会公明党のヒアリングです。知事との関係の近さが伺えました。小池知事はヒアリングの席で「1月下旬には予算案を発表することになるが、皆さまには事前に説明できるように余裕を持ってコミュニケーションをよく取っていきたい。呼吸を合わせながらしっかりと進めていきたい」と話しました。歩み寄る姿勢を見せる小池知事に、公明党側も「公明党は小池知事との距離感と言われれれば、あくまでも原則は是々非々でやっていく。ただ、改革ということに関しては大いにやっていくべき」(都議会公明党・東村邦浩幹事長)と、知事の改革姿勢を評価するとしました。
これまで足並みをそろえてきた自民党と公明党で知事の対応が分かれた背景には、都議会向けに毎年盛り込んでいた「政党復活予算」と呼ばれる予算枠およそ200億円について、小池知事が先月、廃止すると表明したことがあります。この姿勢に自民党は「議会側に何の連絡も相談なく唐突に廃止するということは、一方の都民の代表としての議決機関である議会軽視と言わざるを得ない」(都議会自民党・崎山知尚都議)と強く反発していました。そんな中、公明党は知事の改革姿勢を評価する一方、長年足並みをそろえてきた自民党と議員報酬の引き下げなどを巡って意見が対立し、先週、協力関係を解消するとしました。公明党の東村幹事長は14日、取材に対し「公明党としては腹を決めて独自で改革をやっていく。自民党との信義という観点で今までやってきたが、これは完全に崩れたと思っていただいて結構」と話しました。
小池知事への態度に違いが出ている自民党と公明党──。来年の都議選に向けて、小池知事を取り巻く議会の動きも活発になってきています。
予算要望のヒアリングは都議会各会派のほか、これまで学校や病院など60団体を対象に行われました。小池知事はこれらの要望を来年1月にまとめる来年度の予算案に反映させる方針です。
都議会から予算要望聴取 自民・公明、小池知事との距離も変化
カテゴリ一覧
スポーツ
ニュース
音楽
ラーニング
趣味
グルメ
ガールズ
ゲーム
ギャンブル・宝くじ
エンタメ
アニメ・漫画
どうぶつ