豊洲市場への移転が延期されている築地市場で、ことしも新春恒例の初競りが行われました。当初の予定ではことし取り壊しに向かうはずだった築地市場での年明けに、関係者からは複雑な声が聞かれました。
市場移転の延期に伴い、初競りはことしも築地で行われました。“都民の台所”築地市場には、ことしも全国各地や海外の港から見事な大きさのマグロがそろいました。
威勢のいい掛け声が響く中、卸売業者の代表が新年のあいさつで触れたのは、この1年の期待ではなく不安でした。この中で大都魚類の青木信之社長は「新年に当たり、改めて新市場の安全・安心が早急に確立され、宙ぶらりんな状態から一刻も早く脱却することを願う」とあいさつしました。
また、青果部の壁には「市場移転日までのカウントダウンボード」が設置されていましたが、今は数字の部分が外されて豊洲市場の写真だけになっていて、翻弄される今の状況を象徴しているかのようになっています。
年が明けても市場関係者が気にかけるのは、豊洲市場への移転時期です。小池知事は、今月に出る地下水のモニタリング調査の結果などを踏まえて判断するとし、移転は早くてもことしの冬となる見込みです。
先行きが見えないままの市場関係者は複雑な思いで築地での新年を迎えていました。市場関係者からは「どちらにしても早く落ち着いてもらいたい。でも築地の方がいいけどね。イメージがいいし。豊洲市場に行くと(風評被害で)イメージも悪くなるのでは」といった声が聞かれる一方、「築地もかなり老朽化している。いい市場をつくってもらえればそちらに行きたい。(東京都に求めることは)小池知事の早い意味での決断」と話す人もいました。
今回が築地での「最後の初競り」となるのか。小池知事の判断が待たれます。
業者は複雑な思い 築地市場でことしも「初競り」
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