きょうからタクシーの初乗り運賃がおよそ1キロで410円になりました。高齢者や日本を訪れる外国人が短い距離でタクシーを利用する“ちょい乗り”の需要を掘り起こす狙いです。
23区と三鷹市、武蔵野市を走るタクシーの初乗り料金は2キロまで730円でしたが、きょうからおよそ1キロまで410円に引き下げられました。池袋駅前では早朝からタクシー会社の職員たちがちらしを配り、初乗り運賃の値下げをアピールしました。早速タクシーを利用した人からは「乗りやすくなりますね。買い物で日曜スーパーに行っても、帰りに(荷物が)重くなったらタクシーに乗って帰れる」といった声も聞かれました。また、タクシー運転手からは「(『410円タクシー』の需要への期待は)お年寄りや病院に行く人に喜ばれるのでは」といった声が聞かれました。例えば、池袋駅からおよそ800メートルのところにある立教大学まではこれまで730円でしたが、きょうからは410円で行けるようになりました。
初乗りが気軽に乗れる価格に下げられた一方で、今回、加算運賃も見直されたため、6.5キロを超えるとこれまでより割高となります。利用者からは「長い距離を乗ることがあるので、今までの方が良かった」といった声も聞かれました。また、ドライバーからは「間違いなく年収が下がる。1日に(今まで初乗り運賃の)730円の乗客を乗せる割合が高かったので、間違いなく下がる」と、売り上げが下がることを懸念する声も上がっています。
今回の料金改定の効果について、交通政策を専門に研究している東京海洋大学大学院(交通政策)の寺田一薫教授は「高齢者の利用が増えたり自家用車の利用を抑えられたりする」と期待感を示す一方で、「駅にタクシー乗り場がないところもたくさんある。また、電車を降りてからタクシー乗り場まで階段があったりしてシームレス(円滑)化されていないところがたくさんある。そこを改善していかないと1キロよりも短い距離のタクシー利用は値引きだけでは促進できない」として、まだまだ課題は山積していると指摘します。
タクシーを利用する人はこの10年で3割減っていて、新たな需要をどこまで掘り起こすことができるのか注目されます。
23区などのタクシー、初乗り410円に “ちょい乗り”に期待
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