世界自然遺産の島が深刻な水不足に悩んでいます。小笠原諸島の東京・小笠原村で2016年の秋以降、雨が少ない状態が続き、一部のダムの貯水率はおよそ40年ぶりに40%を切るなど、深刻な状態です。
小笠原村のダムの貯水率は15日の時点で、父島で平均33.9%、母島で49.1%となっています。小笠原村の建設水道課によりますと、父島のダムの貯水率が40%を切るのは1980年以来、37年ぶりだということです。
小笠原村では毎日、防災無線で節水を呼び掛けているほか、公共施設の水道を止めるといった給水制限が行われています。このまま雨が降らなければ4月中旬に貯水率が0%になる可能性もあるとしています。
深刻な水不足に島民からは「トイレが心配。水洗トイレなので、例えば飲み水や口にいれるものをペットボトルで購入することはできるが、トイレを流す水はコスト的にもできないと思う」(父島に20年住む伊藤亜玲さん)などと不安の声が上がっています。
この事態を受け、小笠原村は渇水対策本部を設置し、東京都など関係する自治体と情報を共有し、水を確保する方法など対策を協議しています。
ここまで深刻な水不足となっている理由として、元井美貴・気象予報士は「父島では例年、初夏と秋に雨の量が多くなるが、昨シーズンは台風が少なく前線もあまり停滞せず、雨の少ない状態が続いている。1月、2月はもともと父島は雨が少ない時期で、しばらくまとまった雨は期待できない」とした上で「次の週末、25日ごろに前線が通過して雨が降りそうだが、降ったとしても一時的なもの。しばらくは水の管理が必要」と解説します。
小笠原村では例年、4月末から5月ごろにまとまった雨が降るということで、村は引き続き節水への呼び掛けを進めるとしています。
40年ぶりの事態 小笠原村で水不足が深刻化
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