自民党会派に所属していた東京・墨田区議会議員が、管理していた政務活動費1800万円余りを着服し、26日付で議員を辞職しました。区民からは失望の声が上がっています。
墨田区議会で自民党会派に所属していた松本久元議員は、2016年度に会派の政務活動費を管理していて、2017年5月までの間、口座から37回にわたって合わせて1840万円を着服していました。所属していた会派によりますと、2017年度になって担当者が代わり、松本元議員から通帳が引き継がれたことで着服が発覚したということです。
松本元議員はTOKYO MXの取材に対し「会派の政務活動費を管理する立場にあって、それに関して私的に流用したのは事実。議員としての報酬もあったので、戻せるだろうという甘い認識の下に手を付けてしまった。それが雪だるま式に膨れていったというのが現実。目の前にある現金を自分の甘えから手を付けてしまったことは深く反省している」と述べました。
松本元議員が選挙に立候補したのは2015年のことで、2435票を獲得して墨田区議に当選し、現在1期目でした。税金で賄われる政務活動費の着服とあって、地元墨田区民はあきれ顔です。区民からは「いま、税金の相談をしてきたところだが、あまりの金額にびっくり。みんなの代表で、区のために頑張ってくれると思って応援している人もいるのに」「1期目で当選してそれをやっているのでは、何のために立候補したのか分からない。大変なことをしてくれたという点で怒りがある」といった声も聞かれました。
区民に「一番身近な政治家」を信条としていたという松本元議員ですが、政務活動費を着服した理由については「父親の会社を実質的に経営していて、経営の資金繰りに流用した」と述べています。松本元議員は26日付で墨田区議を辞職しています。
自民党会派は会見を開き、松本元議員が残高を偽造した通帳のコピーを提出するなど、隠蔽(いんぺい)工作を図っていたことなどを明らかにしました。会見で墨田区議会自民党の田中邦友幹事長は「墨田区議会史上最大の汚点を残した」と述べました。自民党会派は今後、業務上横領の疑いで刑事告発も検討しているということです。
政治と金の問題に詳しい日本大学の岩井泰信教授は「政務活動費は領収書さえあれば、あるいは支出の理由があれば認められてしまう。特に会派、特に政党が管理する部分については、政党がチェックしている前提で制度が成り立っている。疑いはしない前提で成り立っている」と指摘します。
国民の税金が含まれている政務活動費については、使い道の透明性の確保やしっかりしたチェック体制が求められています。
政務活動費1840万円を着服 自民・墨田区議
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