東京都の小池知事が示した築地市場の再開発について、豊洲市場内の観光施設を手掛ける業者が17日、小池知事に対して再開発の具体的な内容を求める文書を郵送したことが分かりました。業者が撤退も視野に検討する中、小池知事の判断が注目されます。
豊洲市場内に整備される「千客万来施設」は海産物を扱う飲食店やホテルが入る観光施設で、温泉施設などを経営する「万葉倶楽部」が開発を進めています。
万葉倶楽部はこれまで、築地に同じような施設が設けられた場合「採算が取れない」として撤退も視野に検討を進める考えを示していて、小池知事に対して再開発の具体的な内容を説明するよう求める文書を郵送しました。万葉倶楽部の担当者は取材に対し「回答期限は都が設けるよう求めているが、私たちとしては2~3カ月以内にお願いしたいと考えている」としています。これに対し東京都の担当者は「内容を確認して誠意を持って対応していきたい。事業の継続に向けた判断をしてもらえるような材料を少しでも多く提供したい」としています。
築地の再開発について小池知事は「専門家による会議で検討する」としていて、万葉倶楽部の回答には具体的に答えられないだろうという見方を示しています。10日の記者会見で小池知事は「まだ何も決まっていないので答えようもないと思うが、今後『豊洲を守って築地を活かしていく』という基本方針だけ出ている」と述べました。
しかし、7月の記者会見では再開発のイメージの一案として「今後、食のブランド力をどう生かすか。サンフランシスコには(海産物を扱う)フィッシャーマンズワーフもある」と発言しています。この発言に危機感を募らせた万葉倶楽部は会見後、都に電話でその胸中を伝えたといいます。
8月10日の会見で小池知事は「フィッシャーマンズワーフというイメージ自体は変わりないか」と記者から問われると、「いろいろな例が世界中にある。それを(有識者会議で)検討していく」と述べただけでした。
豊洲と築地の共存をどう図っていくのか、小池知事の手腕が問われています。
小池知事に質問状 豊洲の観光施設「撤退も視野」
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