29日の朝早く、北朝鮮が弾道ミサイルを発射しました。弾道ミサイルは午前5時58分ごろに北朝鮮西岸から発射され、北海道襟裳岬付近の上空を通過した後、午前6時12分ごろに襟裳岬の東およそ1180キロの太平洋上に落下したとみられます。
在日アメリカ軍と航空自衛隊の司令部が置かれ、日米両国の防衛の拠点となっている東京・横田基地の周辺では北朝鮮のミサイル発射を受け、住民から不安の声が上がっています。
横田基地周辺の住民からは「朝(ミサイル発射だと)聞いて驚いた。(落下した)場所は北海道沖だと聞いたが、横田基地もいずれ、もしかしたら狙われるのではという気持ちはある」「若干リアリティーが増してきたと感じた。基地の近くに住んでいるから、より一層報道が耳に入るというのもあると思うが」といった声が聞かれました。また、30代の男性は「怖いと思うものの、自力で何とかできるわけではないので不安ばかりが募る」と、胸の内を明かしてくれました。
ミサイル発射から半日が過ぎた基地周辺は落ち着きを取り戻しています。しかし、29日は午前7時すぎから日本の航空自衛隊が北朝鮮の弾道ミサイル発射を警戒して、横田基地の中で地上配備型の迎撃ミサイル・PAC3を使った迎撃訓練を行う予定となっていたことから、基地内は緊張しました。
航空自衛隊の弾道ミサイル防衛部隊のトップ・航空総隊の前原弘昭司令官は「まさかきょう、北朝鮮が(訓練の)直前にミサイルを撃つとは予期していなかった」と述べました。
訓練のわずか1時間前に起きたミサイル発射に、基地内は慌ただしい雰囲気に包まれたものの、隊員たちはPAC3の発射台を上空に向けるなど、迎撃態勢を整えるまでの訓練を予定通り行いました。
一方で、在日アメリカ軍の司令官が会見を行う予定でしたが、今回の事態を受けて急きょ欠席となりました。前原航空総隊司令官は「在日米軍司令官とともに会見することがわれわれの態勢を示す意味で非常に意義があると考えていたが、アメリカ側としてもいろいろな対応を取っているので、参加できず残念」と述べました。
今回訓練を行った航空自衛隊は今後、同様の訓練を全国に展開していく考えです。北朝鮮側は在日アメリカ軍の基地も攻撃対象としていて、住民たちの不安な日々は今後も続きそうです。
北朝鮮ミサイル発射 東京・横田基地周辺も緊迫
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