2017年7月1日時点の都道府県別の基準地価が発表され、東京は5年連続で地価が上昇しました。東京都内の住宅地では、これまで上昇率の上位に入っていなかった荒川区南千住が一気に上昇率1位に上り詰めました。
荒川区南千住8丁目では価格が1平方メートル当たり51万円になり、前年の2016年から6.3%もアップしました。近くに住む人たちからは「変わったってもんじゃない。われわれも想像がつかなかった」「昔は怖くて来られなかった。うろうろしている人がいっぱいいたが、今はそういう人がいなくなったし、街がきれいになったから(うろうろする人は)余計にいなくなった」といった声も聞かれました。
近年、急激な変化を遂げているという南千住について東京不動産鑑定士協会の服部毅理事は、基準地価の急上昇は大規模な再開発が理由だと指摘します。服部さんは「近年、大規模な再開発が東口西口共に一気に進んだ。点だけでなく面的に開発されていることで、街並みのイメージが昔と比べると一新したというのが南千住の特徴」と話します。
再開発の影響もあり、ここ15年で人口が1.5倍に増えている南千住ですが、人気の秘密は他にもあるようです。その1つが「交通の利便性」です。不動産鑑定士の服部さんは「JR常磐線、東京メトロ日比谷線、つくばエクスプレスの南千住駅。3つの路線が使えるのが非常に便利」と指摘します。南千住には3つの路線が乗り入れていて、上野や秋葉原には10分以内で、新宿や六本木へも30分ほどで行くことができます。また、2015年には上野東京ラインが開通し、東京駅へのアクセスもよくなりました。
ポイントの2つめは「駅前商業施設が充実していること」です。服部さんは「駅を降りてから自宅に帰るまでの間に、スーパー、日用品雑貨店、フィットネスジムなど いろいろな用途の店舗が並んでいる。住んでいる人にとっては非常に便利」だといいます。南千住は駅から5分ほどの所に大型の商業施設が立ち並びます。中には、子ども服の店や100円均一の大型店など、ファミリー層をターゲットとした店舗が充実しています。
さらに服部さんによると、きれいに整備された大型の公園やしっかりと幅の確保された道路など、周辺環境が充実していることが南千住の魅力だといいます。住民からは「近くに公園もたくさんあって住みやすい」「商業施設もすごく近くにできて、買い物が楽」「鉄道が3路線使えるし、バスもある。近所の交通の便がいい」といった声も聞かれました。
これまでにない動きを見せた今回の基準地価について、都の担当者は「土地の価格が5年連続で上がってきて、価格が相当高くなっている。周辺区の中でも、交通利便性が高く割安感が感じられる所を注視していく必要がある」(財産運用部管理課・評価測量担当課長の永易秀二さん)と話しています。
街並みが大変身 東京・住宅地の地価上昇率1位「南千住」
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