衆議院選挙・東京都内の注目選挙区をシリーズでお伝えしています。今回は、板橋区の大部分を選挙区とする「東京11区」です。
自民党の下村さんはこの選挙区でこれまで7回当選してきました。ただ、7月の東京都議会議員選挙では、東京都の小池知事が率いた地域政党の前に自民党の現職2人が落選し、変化も生まれています。都議選の影響が残るその選挙区で、前職と新人の合わせて4人がしのぎを削っています。
<自民党・下村博文候補(63)>
選挙戦スタートの日、8回目の当選を目指す自民党の下村博文さんはまず「大切な都議候補が落選してしまった。私自身の責任。心からおわびします」と、謝罪の言葉から切り出しました。7月の都議選で、小池知事が率いた都民ファーストの会に及ばず、下村さんが都連会長として選挙戦に臨んだ自民党はわずか23議席の獲得にとどまり、大敗を喫しました。
雪辱を期す下村さんは「いま政治に求められるのは安定。混乱してしまったら国難、外交防衛対策、北朝鮮、核・ミサイル問題、拉致問題…これを解決することが危うくなってしまう」として、北朝鮮情勢をはじめとする外交防衛政策やアベノミクスの成果といった自公政権での実績のほか、国政と地元をつなぐ役割を有権者に訴えています。
下村さんは「(都議選の)流れを衆院選でぜひ止めたい。私自身が先頭に立って信頼を得られるように頑張りたい」と話しています。
<希望の党・宍戸千絵候補(39)>
希望の党の新人・宍戸千絵さんは、経済産業省や民間企業での勤務経験を元に、政治家への道を選びました。宍戸さんは「いまの日本に希望は足りていますか。既存の政党で十分な改革がされていますか」と訴えます。
都議選で、板橋区では自民党の現職2人が落選し、都民ファーストの会の新人2人が当選しました。今回の選挙でも「その時の追い風を感じている」と、宍戸さんは手応えを口にします。宍戸さんは「(都民ファーストに続き)希望の党も応援したいという声がすごくあるので、期待に応えられるように頑張っていきたい」と話し、「生まれながらの環境に左右されず、多様な価値観が認められる社会を実現したい」と訴えています。
この選挙区唯一の女性候補である宍戸さんは、既得権を撤廃してしがらみのない政治の実現などを有権者に訴えています。宍戸さんは「小池代表と共に、皆さまの声を国政へと届けていく。いまこそ日本の未来のために、既得権を撤廃して不必要な規則を撤廃し、本当の意味での国民の安心安全を守るためのルールづくりを進めていく」と訴えています。
<立憲民主党・前田順一郎候補(42)>
立憲民主党の新人・前田順一郎さんは今回、希望の党に合流する道は選びませんでした。前田さんは「立憲民主党を作る流れを知っている人からは『大変だったね。でも頑張ってね』という声が非常に多い」と語ります。
公認会計士や税理士の資格を持つ前田さんは、政権が税を私物化していると厳しく指摘し、消費税増税に反対しています。前田さんは「税金の使い道、森友学園問題、加計学園問題。これらは氷山の一角で、(税の使い道を)正さないのに消費増税するというのは考えられない」と訴えています。
前田さんはさらに「安全保障関連法は憲法違反」と主張しているほか、原発ゼロの実現などを訴え、いまの安倍政権の政策との違いをアピールしています。
<共産党・小堤東候補(28)>
共産党の新人・小堤東さんは、この選挙区で最も若い28歳です。小堤さんは「憲法違反の政治をなくさないと、そもそも政策の違いが出てくる段階にもいかない。憲法違反の安倍政治を終わらせるという点で一致して頑張っていることが大事」だと訴えます。
10年間で学費を半額にすることや、大企業や富裕層からの増税を柱に掲げ、選挙戦に臨んでいます。小堤さんは「若者の代表として28歳、頑張っている。共産党の政策が実現できれば、若者の生活も劇的に変わると訴えている」と話しています。
<衆院選 東京11区>都議選の影響は…4人が争う
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