紅葉の見頃を迎えた東京・青梅市の御岳山で、ご当地グルメの「御嶽(みたけ)汁」が持ち帰って食べられる土産物として進化を遂げ、人気を集めています。
標高929メートルの御岳山は今が紅葉のピークを迎えていて、木々が鮮やかに色づき、連日多くの人が訪れています。
この御岳山にもっと観光客を呼び込みたいと、ケーブルカーを運行する鉄道会社が5年前に開発したのが「御嶽汁」です。御岳山を訪れた観光客からも「こってりしていておいしい」「酒かすが利いていておいしい。温まる」と好評です。
御岳登山鉄道の榎戸秀幸さんが「青梅豚や酒かすのほかにも、なるべく野菜を多く入れるように気を使っている。コクのあるぜいたく豚汁」という通り、青梅産の豚肉を入れるなど地産地消にこだわった具だくさんの豚汁です。そして、味の決め手は日本酒「澤乃井」で知られる地元・小澤酒造の酒かすです。酒かすを入れることで、まろやかさとコクを醸しています。小澤酒造の小澤順一郎社長は「(御岳山周辺は)なかなか名物を示せずにいるところがあった。ご当地グルメを作りたいという熱い思いにお応えした」と話します。
今まで、御嶽汁はケーブルカーの駅の売店で、冬のシーズンだけ販売されていましたが、いつでも食べられるようにと、フリーズドライとして商品化されました。お湯を注ぐだけで簡単に食べられるフリーズドライの御嶽汁は、2017年の4月から1個250円で販売され、1カ月ほどで生産した1万7000食全てが完売しました。
御岳登山鉄道の榎戸さんは「味を再現するのはかなり大変で、試食を開発業者と何回も繰り返した。本家の御嶽汁と同じく青梅産の豚肉や酒かすなど材料にこだわって生産しているので、同じ味を味わうことができると思う」と話しています。
7月の追加販売後も品切れ状態の店が続出する人気ぶりでしたが、生産数を倍に増やし、ようやく11月半ばから店頭に並び始めました。売店でフリーズドライの御嶽汁を見た観光客からは「御岳山には毎年来ているが、ことし初めて見て気になった」「職場に持って行って、昼に食べたりするのに便利かもしれない」といった声も聞かれ、御嶽汁は奥多摩の自然に育まれたご当地グルメとして存在感を増しています。
フリーズドライの御嶽汁は、青梅市と周辺の観光施設・スーパーなど合わせて34店舗で販売され、今後はインターネット販売も検討しているということです。
ご当地グルメ「御嶽汁」が人気 東京・御岳山
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