東京都内の注目スポットをキャスターが歩いて取材する『おでかけリポート』です。今回は、12月19日に赤ちゃんパンダのシャンシャンが公開されるのを前に、ひときわ盛り上がりをみせている街「台東区上野」を取材しました。
間もなく生後半年を迎える上野動物園の赤ちゃんパンダ・シャンシャンは、母親のシンシンと一緒にササの葉をかんでみたり、飼育員の足につかまって遊んでみたりと、順調に育っています。
歳末の買い出しのため、この時期に1年で最も多くの人が訪れるという上野駅前の「アメヤ横丁」は、平日にもかかわらず多くの人が訪れ、活気が感じられます。今年は赤ちゃんパンダの公開があるため、例年以上に多くの人でにぎわいそうだといいます。
アメ横・志村商店の志村貴久さんは「上野にとってはパンダさまさま。上野動物園でシャンシャンを見た帰りに、商店街に寄ってもらえれば」と期待を寄せます。既に商店街の至る所にパンダグッズやパンダの誕生を祝う商品が見られ、「シャンシャンブーム」を受け入れる準備も万端です。
さらに地元・上野観光連盟は、上野の街をさらに盛り上げようと秘策を準備しています。観光連盟が開発したのは「シャンシャンAR」というアプリです。イラストにスマートフォンをかざすとパンダが浮き出てくるもので、イベントで配るグッズにこのイラストを入れて「上野のシャンシャン」を手に入れてもらおうというものです。他にも、上野の街のどこにパンダグッズがあるのかひと目で分かる「ぱんだMAP」を作るなど、準備に余念がありません。
50年以上にわたって上野の街を見続ける、上野観光連盟の二木忠男会長は、パンダと上野の関係について「街を挙げてパンダと関係している。パンダは街の代表、看板役者みたいなもの」といいます。
上野に初めてパンダがやって来たのは今から45年前の1972年のことです。その愛くるしい姿をひと目見ようと多くの人が集まりました。二木さんは「パンダが上野動物園に初めて来て、まだ上野動物園にしかいないころ『上野の象徴としてパンダを出そう』となった。パンダがいる上野動物園、当時は“上野といえば西郷さんとパンダ”といわれていた」と懐かしみます。
また、パンダは当時、上野が抱えていた悩みを解決するチャンスをくれたといいます。二木さんは「もともと上野は歴史・伝統・文化の街で、他の地域に比べたらイメージ的には『古い』。歴史があるからこそ、そういう弱さが上野にはあった。だから今は、パンダがいることでクリーン、フレッシュなイメージを与えたい」と語ります。
「パンダの来日が上野の街を明るくしてくれた」という思いから、二木さんは公開前から注目されるシャンシャンも上野を盛り上げてくれると期待しています。二木さんは「赤ちゃんパンダの成長とともに、街も活性化し発展していってほしい」と話します。そして「赤ちゃんの誕生は待ち焦がれていたこと。それが今年最大の出来事。やっぱりわくわくしますよね」と笑みを見せました。
シャンシャンの公開まであと10日余りとなり、上野の街に“かわいらしい仲間”が加わるのを、街全体が楽しみにしています。
シャンシャン公開直前! 街ぐるみで盛り上がる上野
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