連日、朝晩寒い日が続いているこの時期は、体を芯まで温めてくれる鍋料理が恋しい季節です。ところが今、その鍋の具材となる野菜の価格の高値が続いていて、スーパーマーケットや農家では悲鳴の声が上がっています。
寒いこの時期、食べたくなるのが温かい鍋料理ですが、2017年秋の台風や長雨の影響で、生育不良となった野菜の価格が高騰していて、鍋の具材の価格にも影響を与えています。東京都内のスーパーマーケット「アキダイ」の秋葉弘道社長は「寒いので、皆さんが欲しいのは鍋商材。しかし、白菜など全般的に高くて厳しい状況」と話します。このスーパーでは鍋に欠かせない白菜はこの時期、平年は半分に切ったサイズで販売していますが、高騰が続いているため今年は買いやすい4分の1のサイズにカットして販売しています。1月15日には、4分の1カットの分量で158円で、平年の58円に比べて3倍近くになっています。買い物客も「本当は冬なので鍋をやりたいと思っていたが、ちょっと高くて買えない。高くて買い渋っている」「お料理一般、全部困ります。お鍋にするにもサラダを作るにも、何でも全部困ります」などと話していました。
実際、どれほど高いのか、店内の野菜の価格を見てみると、今年のキャベツは小ぶりで、それでも1玉280円です。平年ならば店頭に並ぶことはないサイズですが、平年の値段(80円)に置き換えて比較すると、3.5倍にも上がってしまっています。さらに、隣に並んでいる大根も平年に比べて小ぶりで、平年なら68円の品が3倍近い180円です。スーパー「アキダイ」の秋葉社長は「やはり、冬にお客さんが求めているものを特売できるような価格帯に、早く平年並みに戻ってもらいたいと願っている」と話します。
一方、野菜農家でも深刻な事態に悩まされているといいます。四季折々の露地栽培を中心に、年間40種類以上の野菜を栽培している東京・西東京市の農家「やすだ農園」の安田弘貴さんは「状況はすごく悪い。ホウレンソウは出荷が見込めず、そのまま放置している所もある」と話します。白菜、大根、ホウレンソウなど、多くの葉物野菜が、生育に最も大事な種まきの時期に悪天候が続いたことで、生育不良になったといいます。発芽しなかったり、小ぶりなまま成長が止まってしまったりと、十分な収穫ができず、被害額は100万円を超えるということです。安田さんは「この現状が早く終わって、今年は気候も安定して野菜が通常通り出荷できれば一番いい」と話しています。
農林水産省は1月中は野菜の高値が続く傾向にあるみて、消費者に対して適切に情報発信していくとしています。私たちの食卓に大きな影響を与える野菜の価格高騰で、家計への痛手はまだ続きそうです。
野菜高騰で… 鍋も高級料理に!?
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