東京・目黒区の自宅アパートで父親から暴行を受けた後、5歳の女の子が死亡しました。警視庁によりますと、父親の無職・船戸雄大容疑者(33)は3月2日、娘の結愛ちゃん(5)に暴行をしてけがをさせた疑いが持たれています。結愛ちゃんは病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。事件の経緯をまとめました。
結愛ちゃんの家族は以前、香川県善通寺市で暮らしていました。2016年12月と2017年3月の2回、父親からの虐待の疑いがあるとして、香川県内の児童相談所は結愛ちゃんを一時保護しました。この際、父親の船戸雄大容疑者は「しつけの一環で、手を上げた」と説明したということです。
2018年の1月、一家が目黒区に引っ越した後、この2回の「一時保護」について児童相談所の間で情報の引き継ぎが行われました。2月9日には目黒区を管轄する品川児童相談所が結愛ちゃんの家を訪問したものの、母親が「以前、児童相談所によって家庭がめちゃくちゃになったので、子どもに会わせたくない」として、面会を拒否しました。品川児童相談所は「長く関わる家庭なので、関係をつくっていかなくてはいけない」と判断していました。
2月20日の小学校の説明会には母親だけが参加し、結愛ちゃんの姿は確認できませんでした。そして3月2日、事件が発覚しました。
この事件を受け、5日の東京都議会でも東京都の小池知事に「児童虐待の情報共有」に関する質問がありました。都議会の会派「かがやけTokyo」の上田令子都議が「東京都では、警視庁から児童相談所へ全て情報提供されているにもかかわらず、一方の児童相談所側からは重大と判断した案件のみで、情報提供は一部にとどまっている。虐待死、虐待根絶に向けて、児童相談所と警視庁の虐待情報全件共有の早期実現を求める」とただしたのに対し、小池知事は「すでに警察官OBを全ての児童相談所に複数配置するなど、連携を図っている。今後、警察との連携をはじめ、地域の関係機関と一層連携を深めながら児童虐待防止に取り組んでいく」と答弁しました。
幼い命を救うことができなかったのか──。事件を繰り返させないためにも、虐待を受けている子どもの保護と情報共有の在り方が問われています。
東京・目黒区の5歳女児死亡 児童相談所が訪問も面会拒否
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