10日夕方、東京・羽村市の中学校に、アメリカ軍横田基地所属の航空機からパラシュートが落下する事故がありました。けがをした人はいませんでしたが、住民には不安が広がっています。
パラシュートの落下から一夜明けた市立羽村第三中学校では、いつも通り登校する生徒らの姿が見られました。学校は横田基地からおよそ700メートル西にあり、テニスコートに落下しているパラシュートを部活動中の生徒が見つけたということです。およそ3メートルほどの長さのパラシュートには英語が記されていました。
防衛省によりますと、アメリカ軍が横田基地で実施していたパラシュート降下の訓練中にトラブルでパラシュートが開かず、切り離したところ、中学校に落下したと説明しているということです。
近くの住民は「(パラシュートが落ちるのは)できるだけないようにしてもらいたい」「これから不安。孫もいるので。住民として不安な毎日になる」などと話していました。
事故を受けて、羽村市は国とアメリカ軍に対して文書で抗議し「速やかに原因を究明して、安全対策の徹底を図ること」に加え「パラシュート降下訓練の中止」を求めました。
その後、午後4時にアメリカ軍の関係者が羽村市役所を訪れて並木市長に謝罪し、事故の原因について説明しました。その上で、12日からパラシュート降下訓練の再開を示唆したということです。羽村市の並木市長は「パラシュートの訓練再開は若干早過ぎるのでは。もう少し説明が欲しかった」と述べました。
<パラシュート落下 基地周辺に多くの学校>
パラシュートが落下した中学校は横田基地からおよそ700メートルの距離にあります。この中学校の周辺だけを見ても、他に子どもたちが通う学校などがたくさんあるのが分かります。横田基地は人口が密集した市街地に位置していて、これまでも周辺住民からは不安の声が上がっていました。
羽村市は国やアメリカ軍に事故原因の究明とパラシュート訓練の中止を求めて文書で抗議しました。さらに、東京都や基地周辺の自治体で組織する協議会も国やアメリカ軍に対して、速やかな事故原因の究明と再発防止策を講じるまでは訓練を中止するよう求めていました。
こうした中、羽村市長とアメリカ軍の話し合いの中で、アメリカ軍は12日にもパラシュート降下訓練を再開することを示唆したということです。
米軍「安全確認できた」 横田基地パラシュート訓練再開へ
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