東京・杉並区の信用金庫から現金1100万円が奪われた事件で、容疑者の男は犯行後に作業員を装って、「点検終わりました」などと鉢合わせた職員に声を掛けて、現場を後にしたことが分かりました。また、その後に逃走した経路も一部が明らかになってきました。
5月16日、杉並区の西武信用金庫西荻窪支店で、作業員風の男が50歳の男性支店長をバールのようなもので殴った後、金庫にあった現金1100万円を奪って逃げました。
警視庁へのその後の取材で、男は現金を奪って現場から立ち去る際に、すれ違った職員に「点検終わりました」などと声を掛け、関係者を装っていたことが新たに分かりました。男は支店長が裏口の鍵を開けた直後に押し入っていて、出勤時間や侵入経路を把握した上で待ち伏せをしていた可能性があるということです。
一方、まだ分かっていないのが男の行方です。現場は西荻窪駅から120メートルほど離れた場所にあります。周辺の防犯カメラの映像を調べたところ、男は信用金庫を出た後、西荻窪駅とは反対の南東方向に50メートルほど行き、その後、北の方向に曲がって脇道に入ったとみられるということです。
警視庁は引き続き男の行方を追っています。
<逃げた男の特徴は?>
杉並区の信用金庫から現金が強奪された事件の発生から3日がたちました。警察は犯行のあった午前8時ごろに現場周辺で聞き込み捜査をしています。しかし逃げた男の目撃情報は得られていません。
これまで分かっている、逃げた男の情報をまとめました。男の年齢は30~40歳ぐらいで、身長は175~180センチほどとみられています。犯行当時は目出し帽をかぶり、さらにその上に作業用の白いヘルメットをしていました。服装は上下ベージュ色の作業服姿で、腕に黄色い腕章をしていたということです。そして、足元は白い安全靴を履いていました。また、支店長を殴るのに使った「バールのようなもの」と、色や形は分かっていませんが「かばん」を持っていました。現場には男が犯行時に奪ったと思われる信用金庫内部の鍵が1つ残されていましたが、鍵から指紋は検出されていないため、男は手袋のようなものをしていたとみられています。
逃走した男が目出し帽を外してしまえば、確かに作業員のように見えたかもしれません。事件は駅近くの人通りの多い場所で、朝の通勤通学の時間帯に起きました。警視庁は、男が現場を下見するなど計画的に犯行に及んだとみて捜査をしています。
東京・杉並の信金強盗 「点検終わった」と作業員を装う
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