東京都の小笠原諸島がアメリカから日本に返還されて、6月26日で50年を迎えました。小笠原諸島は東京都心から南に約1000キロの地に、大小30余りの島が点在しています。島の課題の一つは「島と都心を結ぶ交通」です。今は、おおむね週1便しかない船で、都心の竹芝と父島の間が片道24時間かかります。急病人の搬送などは自衛隊に搬送を依頼していますが、それでも平均9時間かかっています。そこで小笠原村は村を挙げて、航空路の実現を東京都などに求めています。返還50年という節目に航空路実現の見通しが見えてくるのか、村の期待は高まっています。
第2次世界大戦後、アメリカの施政権下へ置かれていた小笠原諸島は、50年前の1968年6月26日に日本に返還されました。大陸と陸続きになったことがなく、独自の生態系を持つことから「東洋のガラパゴス」と称され、2011年には世界自然遺産に登録されました。
しかし、島へ行くための交通手段はおおむね週に1回、島と本土を結ぶ定期船だけで、片道24時間もかかります。10年前に小笠原村が村民に実施したアンケートでは、約7割が「航空路が必要」と回答するなど、航空路開設は村民の「悲願」として、村を挙げて要望が続けられています。2月、小笠原村の森下村長は「6月30日の返還記念式典には小池知事に調整して来てもらいたい。その時に、一定の方向性を示してもらえたらと思っている」と期待を語っていました。
一方、6月15日の記者会見で東京都の小池知事は「50年というのは大変大きな節目。航空路の話だけではなく、小笠原の今後の発展などについても総合的な話を、祝辞というか、その場でなすことになるかと思う」と述べ、何らかの方向性を示す可能性に含みを持たせました。
小笠原村の悲願は実現に向けて前進するのか、30日の式典に向けて関係者は期待を寄せています。
返還50年の小笠原諸島 悲願の航空路実現なるか
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