日本大学のアメリカンフットボール部による悪質な反則問題を調査している第三者委員会が中間報告を発表し、内田正人前監督と井上奨前コーチの指示で反則行為は行われたと認定しました。
第三者委員会は6月29日に公表した中間報告で、反則行為が2人の指示だと認めた上で厳しく批判しました。弁護士で日大アメフト部第三者委員会の勝丸充啓委員長は会見で「ルールを逸脱した危険なタックルを指示し実行させたという、スポーツマンシップのかけらも認められない極めて悪質な行為」と指摘しました。その上で「選手に対するいささかのリスペクトも配慮も持ち合わせていない。アメフトという競技に対する冒涜(ぼうとく)。アメフト指導者としての資質が決定的に欠いていると言わざるを得ない」と糾弾しました。また、「日大関係者が当該選手に責任を押し付け、監督、コーチの指示がなかったことにしようとする不当な介入が行われた」と明らかにし、今回の問題発覚後、日大アメフト部のOBがタックルをした選手に指示がなかったことにしようとする不当な介入があったことも認められました。
果たして日大アメフト部の立て直しはできるのでしょうか。日大は7月17日までに関東学生連盟にチーム改善報告書を提出することになっています。質疑応答で、チームの再建案、改善策について問われると、第三者委の勝丸委員長は「私たちが出す改善案は、もう少し先の方まで考えた(見据えた)もの。今、大学当局がやっているものは『とりあえずこれをやります』というものだろうと思う。いずれにせよ、全く乖離(かいり)するということがないよう、何らかの方法を考えたい」と述べました。
第三者委員会は最終報告書を7月下旬までにまとめるとしています。
<アメフト部OB・キャスター有馬隼人の視点>
私も29日の会見に出席し、取材してきました。第三者委員会については日本大学が設置したため、もしかしたら公平公正な調査ができないのではないかという懸念の声もありました。しかし29日の記者会見を見る限り、しっかりと調査は進められていて、第三者委員会が日大の反則行為について非常に厳しい姿勢で取り組んでいるという印象を持ちました。
第三者委員会は会見で、タックルをして反則行為をしてしまった選手の説明については「合理的、かつ自然。非常に信用性が高い」とし、反対に、内田正人・前監督や井上奨・前コーチの説明は「不自然、かつ不合理。矛盾が多く、非常に信用性の低いもの」と、はっきりと指摘しました。
時間がない中でしっかりとした再建策を作成しなければならず、関東学生連盟に提出する期限も迫ってきています。まだまだすべきことはたくさん残っています。
■有馬隼人キャスター
関西学院大学アメフト部出身。中心選手として学生日本一を経験。2017年10月からTOKYO MX NEWS(平日午後6時~)のメインキャスター。
日大アメフト問題で第三者委 反則指示を認定、OBの不当介入も
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