この週末、西日本豪雨に匹敵する記録的な大雨が東京を襲う危険性が高まっています。低い土地や地下街の水没、河川の氾濫、高波などに厳重な警戒が必要です。
気象庁によりますと、強い台風12号は27日昼すぎから夕方にかけて、東京・小笠原諸島に最も接近しています。東京都内では台風が近づく前だけでなく、台風が通過した後も雨が長時間続く見込みです。29日夕方までの48時間に最大で350ミリから450ミリの記録的な大雨となる恐れがあり、厳重な警戒が必要です。また、今は1年のうちで潮位が最も高い時期のため、高潮にも警戒が必要です。
こうした中、都内でも台風接近に伴って、さまざまな影響が出ています。
竹芝ターミナルから出発するフェリーでは、欠航や「条件付き出港」が相次いでいます。27日午前11時発の小笠原行きの船は、目的地への到着が困難な場合は途中で引き返す「条件付き」で出港となりました。乗客からは「着いてほしいと思っている。台風もだんだん強くなっているので到着できてもどうなのかとは思うが、戻ってくるのは嫌」「長期で休みが取れないので、いま行くしかない。何が何でも行ってほしい」など、小笠原への到着を願う切実な声が聞かれました。また、東海汽船によりますと、週末の予約に関する問い合わせやキャンセルが相次ぎました。28日は竹芝発の全便が欠航となることが決まり、今後も最新の情報を確認してほしいとしています。
都内の各自治体も台風対応に追われています。荒川、中川、綾瀬川など複数の河川が流れる足立区は浸水被害に備え、住民に土のうの貸し出しを行っています。足立区・都市建設部の犬童尚課長は「関東地方も相当雨が降るという認識で、無理な外出はせずに過ごしてほしい」と警戒を呼び掛けます。このほか足立区では、週末に開催を予定していたイベントについて、屋内外に関わらず原則中止を決定しました。
およそ2万発の大輪が夜空を彩る隅田川の花火大会も28日の開催が予定されていましたが、日曜日の29日に順延が決まりました。29日に開催するかどうかは、28日午後6時に発表するということです。観覧に行く予定だった人は「狙い撃ちみたいに(台風が)突然来てしまったが、こればかりはどうしようもない ちょっと残念」「さすがに台風直撃でやるのはどうかと思っていた。土曜日の方が、次の日が休みなのでよかったが」と残念がっていました。また、立川市や八王子市で28日に開催予定だった花火大会の中止が決まっています。
さらに、台風の影響は農作物にも出ています。調布市の山内ぶどう園では収穫作業が急ピッチで行われていました。台風で果実が落ちてしまうことが予想されるため、今のうちに熟しているブドウを収穫してしまおうというのです。親子3代続くこのぶどう園では、台風によって収穫作業を早めたのは開園以来初めてだといいます。ぶどう園の園主、山内美香さんは「いま、一番ブドウの状態が柔らかくて弱い状態なので、すごく神経質になっている」といい、「いつもは台風が来たとしても、もう少し遅い9月ごろ。熟している時期に台風が来るのは初めてなので不安。木に傷がつくと、翌年に木に病気が発生する可能性があるので心配」と話していました。
台風12号、記録的豪雨に厳重な警戒を 都内に影響も
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